キャンドルブッシュ

キャンドルブッシュ

原料の説明

キャンドルブッシュは、熱帯地域に自生するマメ科の植物で、古くから伝統医療で利用されてきました。
特にアフリカ、南アメリカ、東南アジアなどの地域で便秘や消化不良の治療に使われており、その下剤作用がよく知られています。

また、皮膚病治療にも用いられることがありました。キャンドルブッシュの葉は、薬用茶やハーブティーとしても人気があり、その効果は現在でも多くの国で民間療法として支持されています。

インドネシアやマレーシアでは1300年程前から民間薬として伝承されている植物です。
葉や茎に抗菌性の物質を含み、現地では日常的に便秘のときに薬膳として食されています。

キャンドルブッシュの水色

※原材料1g/お湯(100℃)/1分間蒸らした時の水色です。

キャンドルブッシュの基本情報

原産国:インド
英名:Candle Bush,Ringworm Bush
学名:Senna alata
科目:マメ科
部位:葉
別名:ハネセンナ、カッシア・アラタ

キャンドルブッシュの風味は?

キャンドルブッシュの風味は、わずかに苦味があり、土っぽさを感じることが特徴です。

主に乾燥させた葉や茎が使用され、飲み物としてはスムーズでさっぱりとした後味がありますが、強い香りはないため、他のハーブやフルーツとブレンドされることが多いです。

キャンドルブッシュは、特に消化器系の健康をサポートするために利用されることが多く、その特性を活かしたブレンドティーとして楽しむことができます。

キャンドルブッシュは下痢になる?

キャンドルブッシュには「センノシド」という成分が含まれており、これは下剤成分として医薬品にも使われています。

この成分は大腸を刺激して排便を促しますが、刺激が強すぎると腹痛や下痢、脱水などを引き起こす可能性があります。

飲用量の目安と注意点は?

明確な「安全量の上限」はない・・・
日本ではキャンドルブッシュを食品として利用するにあたり、厚生労働省などの公的機関が具体的な摂取量の上限を設定していません。ただし、「過剰摂取による下痢の危険性」については注意喚起されています。

※【参考】国民生活センター・消費者庁などでは、「キャンドルブッシュを含むお茶の過剰摂取による健康被害」について注意を呼びかけています(2017年などに複数報告あり)。

消費者庁などの見解(要約)

  • 「体質や体調によっては、少量でも下痢・腹痛などを引き起こす可能性がある」
  • 「特に妊婦・授乳中の方、子ども、胃腸が弱い人は避けるべき」
  • 「長期連用による依存性や、腸の働きが鈍くなるリスクも指摘されている」

飲む際の一般的な目安(参考)

ハーブ専門家による推奨では、

  • 1日1杯程度(200~300ml・キャンドルブッシュ1.5〜2g)から始める
  • 毎日は飲まず、週に2~3回程度からスタートする

などの方法がよく勧められます。

実際のトラブル例(国民生活センター報告)

  • 「健康茶を1日2〜3杯飲んでいたら、ひどい下痢と腹痛になった」
  • 「ダイエット目的で飲んでいたが、数日後に脱水症状で点滴を受けた」
  • 「『自然素材だから安心』と思い込み、飲み続けて体調を崩した」

などの相談が過去に消費者センターへ寄せられています。

まとめ

  • キャンドルブッシュは、少量でも人によっては下痢や腹痛を起こす可能性があるハーブです。
  • 摂取量の公的な「安全基準」はありませんが、消費者庁などは注意喚起を行っています。
  • 初めて飲むときはごく薄め・少量から試し、毎日飲まないことが基本です。

キャンドルブッシュの主な成分

【サポニン】

【フラボノイド】

・ケルセチン
・ルチン

【アントラキノン】

・アロエエモジン
・バルバロイン

【ポリフェノール】

・プロアントシアニジン

【食物繊維】

・水溶性食物繊維

【ミネラル】

・カルシウム
・マグネシウム

【ビタミン】

・ビタミンC

キャンドルブッシュと相性の良い原料

・紅茶
・ルイボス
・緑茶
・ペッパー(ブラック)
・ジンジャー
・マテ

※ドライハーブは天産物です。
栽培地の環境によって色や形状が写真と違う場合がございます。予めご理解賜りますようお願い申し上げます。

注意事項

下剤成分が含まれることから、過剰摂取により下痢・腹痛になる可能性があります。

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