セイロンシナモン

セイロンシナモン

原料の説明

スリランカ原産のシナモン。
セイロンシナモンの「セイロン」はスリランカの旧称で、学名の「verum」はラテン語で「真実の」という意味であり、そのまま読めば「真のシナモン」。
一言でシナモンと言えばスリランカで採られるセイロンシナモンを指すことも多いです。

セイロンシナモンの見た目は明るい茶色をしており、スティック状の商品は、「外樹皮」または「コルク層」 と呼ばれる一番外側の樹皮を取り除き、「内樹皮」と呼ばれる薄い樹皮を何層にも重ねて丸めながら形を整え、乾燥させて作られます。
手で崩せるほど柔らかく、きめ細かく繊細という特徴をがあります。
その繊細さは香りにも表れており、温かみのあるほのかな甘い香りの中に柑橘系の香りがかすかに漂う品のある香りが特徴で、「森のような香り」と形容されることも。

加工前のシナモン

セイロンシナモンの水色

※原材料1g/お湯(100℃)/1分間蒸らした時の水色です。

セイロンシナモンの基本情報

原産国:スリランカ
英名:Cinnamomum zeylanicum
学名:Cinnamomum verum
科目:クスノキ科
部位:樹皮
別名:シナモントゥリー/セイロンシナモン/トゥルーシナモン

セイロンシナモンの風味は?

繊細な甘さとほのかなスパイシーさ、複雑でリッチな香りが特徴です。
自然な甘さがありながらも、スパイシーで温かみのある風味が感じられます。
かすかに漂う品のある柑橘系の香りは、「森のような香り」と形容されることもあり、ブレンドティーとして使用する際はリモネン、シトラール、リナロール、シトロネラールなどの含まれるハーブやスパイスとの相性は◎

セイロンシナモンは、より高品質で上品なシナモンとして評価され、様々な料理や飲み物に深みのある風味を加えます。

セイロンシナモンの主な成分

[精油成分]

シンナムアルデヒド
シナモンの特有の香りと風味を生み出す精油主成分の一つ。
温かみがあり、甘くスパイシーな香りを持ち、シナモンの風味を特徴づける代表的な成分です。

オイゲノール
スパイシーで甘い香りを持つ芳香成分で、シナモンの風味に深みを加えてくれます。
特に抗炎症作用や鎮痛作用があるとされています。

クマリン
セイロンシナモンにはクマリンが非常に少量含まれています。
クマリンは香りが甘いバニラのような成分ですが、大量摂取は健康リスクとなるため、セイロンシナモンが「安全なシナモン」として評価される理由の一つです(カシアシナモンにはクマリンが多く含まれます)。

リナロール
柔らかくてフローラルな香りを持つ成分。
リラックス効果があり、香りに優雅さを与えます。

シネオール
清涼感のある甘い香りを持つ成分で、ユーカリのようなフレッシュな風味を与えます。

エチルシンナマトール

テルペン類

・リモネン
・ピネン

柑橘系の香りを持つ成分も少量含まれ、シナモンの全体的な香りに奥行きをもたらしてくれます。

β-カリオフィレン
ウッディでスパイシーな香りを持ち、特に抗炎症作用や鎮痛効果があると言われています。シナモンの温かい風味に貢献してくれています。

[その他の成分]

ポリフェノール類
抗酸化作用が高く、体内の炎症を抑える効果があるとされています。

タンニン
渋みのある成分で、抗菌作用や収斂作用があります。

セイロンシナモンと相性の良い原料

・紅茶
・ジンジャー
・クローブ
・カルダモン
・アップルフルーツ
・ローズヒップ
・レモンバーム
・ルイボス
・ペパーミント

他多くのハーブやスパイスと相性◎

※ドライハーブは天産物です。
栽培地の環境によって色や形状が写真と違う場合がございます。予めご理解賜りますようお願い申し上げます。

セイロンシナモンを使ったおすすめレシピ

注意事項

クマリンが少量含まれております。 過剰摂取と妊娠中の高用量の摂取にはご注意ください。

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