
ブレンドティーは、その香りや味わいを自由にカスタマイズできるのが魅力です。
ちょっとした工夫を加えることで、いつものティータイムをさらに楽しむことができます。
ここでは、ブレンドティーをもっと楽しむ6つの方法をご紹介します。
ブレンドティーの味と香りを楽しむ

ブレンドティーは、味はもちろん、香りの楽しみ方にも工夫を凝らすことで、より豊かなティータイムを過ごすことができるでしょう。
素敵なティータイムにするために必要なブレンドティーの楽しみ方をご紹介します。
ブレンドティーの味の楽しみ方
甘み・酸味・苦味のバランスを考える
甘み・苦味・酸味のバランスを考えることは、理想の一杯を作るうえで重要なポイントとなります。
1.甘みの役割
甘みは、ブレンドティーにまろやかさや飲みやすさを与えます。
ハーブティーの世界では、リコリス、甘草、ステビア、羅漢果、甘草などが自然な甘みを持っています。
- リコリス
根のハーブで、甘さは砂糖の約50倍。
甘み成分:グリチルリチン - 甘草(カンゾウ)
ハーブの一種で、甘さは砂糖の150~200倍
甘み成分:グリチルリチン - ステビア
ハーブの一種で、甘さは砂糖の約200~300倍
甘み成分:ステビオール配糖体 - 羅漢果
果物の一種で、甘さは砂糖の200~400倍
甘み成分:モグロシド(トリペルテン配糖体)
また、ドライフルーツ(リンゴやベリー、柑橘類)を加えると、自然でフルーティーな甘みが引き立ちます。
2.苦味の活用
苦味は味に深みをもたらし、香りのアクセントとしても機能します。
代表的な苦味の要素には、マテ、ダンデライオン(タンポポの根)、カカオニブなどがあります。
苦味が強すぎると飲みにくくなるため、甘みのある素材と組み合わせるとバランスが取りやすくなります。
3.酸味のアクセント
酸味はブレンドティーに爽やかさを与え、後味を引き締める役割を持ちます。特に、ハイビスカス、ローズヒップ、イチョウ、カモミールなどは酸味をもたらし、フルーティーな風味と相性が良いです。
酸味を香りでも感じたい、強調したい場合は、レモンマートルや柑橘系のピール(オレンジピール、レモンピール、)を加えるのもおすすめです。
ミルクやはちみつを加える
ミルクティーにすることでまろやかさが増し、コクを出すことができます。
渋みやエグ味といったものミルクでぼかすことで飲みやすくすることができます。
また、はちみつを加えると自然な甘みが引き立ち、甘みと香りを結びつけることでそのブレンドティーの印象を大きく変えてくれます。
抽出時間を調整する
蒸らし時間はよく[⚪︎分蒸らしてからお召し上がりください。]などと言われたり、記載された通りに飲んで美味しい美味しくないを判断する方も多いと思います。
しかし、時間を決める必要はありません!
・長く蒸らすと濃厚に、短めだと軽やかに仕上がる。
・長くむらすと渋みエグ味が強くなりやすい、短めだと渋みエグ味は出にくく飲みやすい。
・長くむらすとミルクでもオンザロックでアイスティーでも相性が良くなり、短めだとクリームダウンしにくくさっぱりして飲みやすい。
抽出時間に縛られず、自分の飲みたい濃さや味わいを見つけて飲むことが本当に美味しい淹れ方であり、ブレンドティーの楽しみ方であることを多くの方に知っていただきたいところです。
ブレンドティーの香りの楽しみ方
アロマを意識したブレンドを作る
香りはトップノート、ミドルノート、ラストノートと大きく三つに分けて考えることができます。
これらの〇〇ノートというのは香水を購入する際によく耳にするのではないでしょうか。
つけてすぐの香り、数十分経った後の香り、数時間以上経った香りとそれぞれ香りは変化し、それぞれ違った香りが楽しめます。
これはブレンドティーを作る際にも同じことが言えます。
ブレンドティーの香りを、香りの持続時間別に、トップノート、ミドルノート、ラストノートの3つの層で構成することで、味わい深いブレンドティーを作ることができるでしょう。
トップノート:お湯を注いですぐや蓋を開けた瞬間など、最初に感じる香りで、柑橘系(ベルガモット・レモン等)やミントなどの爽やかな香りがこれに当てはまることが多いです。
ミドルノート:時間が経つと感じられる香りで、口に入れた時に感じられる香りなど、フローラル(ジャスミン・ローズ等)やスパイス系(ジンジャー・クローブ)、フルーツ系(アップル・パイナップル等)の香りが多く当てはまります。
ラストノート:最後まで口内や鼻に残る香りを指し、ウッディ(リコリス・スギ・オーク)やバニラやトンカ豆のような深みのある香りが当てはまることが多いです。
ブレンドティーのアロマをより楽しむためには、これらの香り層を意識して茶葉やハーブ・スパイスなどを選ぶことが大切です。
お気に入りのティーウェアで気分を上げる

ティーカップやティーポットをお気に入りのデザインにするだけで、ティータイムの楽しさが倍増します。
- ガラスのティーポット:茶葉が開く様子や水色(すいしょく)を楽しめるので、視覚的にも楽しむことができます。
- お気に入りのティーカップ:気分に合わせてカップを選ぶと、よりリラックスした時間を過ごせます。
- ティーウォーマー:長時間温かいお茶を楽しむために便利なアイテムです。
- ティーコジー:ティーポットにかぶせるキルティングのようなポット保温用のアイテムで、帽子のようなものからポンポンがついていたり様々なデザインがあるので冬のティータイムにはマストアイテムです。
- ティースプーン:ハーブやスパイスなどをすくうためのスプーンで、形もサイズも豊富にあり、茶葉に合わせて選ぶの変えることでお茶やハーブを選ぶ楽しさにアクセントを。
- ティーストレーナー:一言で言うと茶漉しですが、近年様々なデザインが出てきており、シンプルなものから動物モチーフのものまでティーバッグの代わりになり、眺めていると蒸らし時間もあっという間に。
他にもティーウェアは様々ありますが、お気に入りのティーウェアを探している時間も素敵なティータイムの想像が膨らみます。
特別なティーウェアを使うことで、より素敵な自分だけのティータイムを楽しみましょう。
ブレンドティーの温度を変えて楽しむ〜ホット&アイスの魅力〜

同じブレンドティーでも、温度を変えることで異なる味わいを楽しむことができます。
- ホットティー:香りが立ちやすく、リラックス効果が高まります。寒い季節や就寝前のリラックスタイムにぴったり。
- アイスティー:爽やかでスッキリとした口当たりになり、暑い日や食後の一杯に最適。特に柑橘系やミントをブレンドしたお茶は、アイスにすることで清涼感がアップします。
お湯の温度を少し低めにすることで、渋みを抑えたまろやかな風味に仕上げることもできます。
ティーペアリングで特別ティータイム

ブレンドティーは食べ物との相性も抜群です。ペアリングを工夫することで、より豊かな味わいを楽しむことができます。
ペアリングの基本的な考え方
よりよりペアリングを楽しむに抑えておきたいポイントがあります。
- 香りの調和: ハーブティーと食べ物の香りが合わさることで、より豊かな味わいを感じることができます。
- 味のバランス: 甘味、酸味、苦味、塩味、旨味のバランスが取れていると、交互に食べ勧めても不快感なく心地よい味わいになります。
- 後味の持続性: ブレンドティーの後味と食べ物の余韻が調和することで、長く楽しめる組み合わせになります。
ブレンドティーと食べ物のペアリングは、味わいだけでなく香りや後味のバランスも大切にすることで、より魅力的なティータイムを演出することができます。
食べ合わせの良さとは?
食べ合わせの良さとは、異なる食品や飲み物を一緒に楽しんだときに、それぞれの風味が引き立ち、より美味しく感じられる状態のことを指します。
例えば、甘みと酸味、苦味とコクなど、味覚のバランスが取れると相乗効果が生まれます。
ティーペアリングにおいても、香りや味わいの調和が重要です。
ブレンドティーは使用する原材料ごとに異なる特徴を持っており、それぞれの個性に合わせた食べ物と組み合わせることで、より深みのある味わいを楽しむことができます。
自分好みの組み合わせを見つけることで、より良いティータイムをお楽しみください。
季節に合わせた飲み方を取り入れる

季節ごとにブレンドティーの飲み方を変えることで、その時々の気分や体調に合った楽しみ方ができます。
香りで考える
- 春
梅花やエルダーフラワー、アップルフルーツ、リコリスなどやわらかくフラワリーでスウィートな感じを連想させる原材料を使用してみましょう。 - 夏
レモングラスやミント、ローズマリー、タイム、ディルシードなどフレッシュ・爽やかな香りを持つ原材料を使用してみましょう。 - 秋
シナモンやペッパー、ナツメグなどのスパイスの他、ゆずやオレンジピールなどの柑橘系を加え温かみある香りを楽しむのもオススメです。 - 冬
秋と重なる部分もありますが、ジンジャーやクローブ、シナモンやペッパーなどを活用し、体を温めるスパイシーな香りに。
味わいで考える
- 春
ローズヒップやアップルフルーツ、柑橘系の爽やかな酸味を加え、軽やかでリフレッシュできるブレンドにするのもオススメです。 - 夏
ライムやレモンのといったフレッシュフルーツ、レモンマートル+ハイビスカスでレモン感を表現したりの酸味を加えることでスッキリとした後味にすることで、夏の疲れた身体にも飲みやすい味わいにすることが可能になるでしょう。 - 秋
ナッツ類やカカオなどコクのある味わいにすることを意識してブレンドするとまとまりやすくなるでしょう。
また、ミルクに負けないボディにする意味でも紅茶ならタンニン感あるものを、ほうじ茶や抹茶などをベースとして使用するのもオススメです。 - 冬
考え方は秋にも近いですが、はちみつや黒糖を加え、甘く優しい味わいにブレンディングしていくのもオススメです。
見た目で考える
- 春
ピンクや淡い黄色の花を取り入れ、春の彩りを感じさせる美しいブレンドに。
蒸らした後のカップに桜やローズ、エルダーフラワーなどお花を数枚浮かせるだけで一層ティータイムが華やかになることでしょう。 - 夏
レモンやライムといったフレッシュフルーツのカットや、ミントを浮かべてみたり、
一度蒸らしたブレンドティーを凍らせてから砕いてシャーベット状にしたり、涼しさ、爽やかさを見た目で表現することを意識してみましょう。 - 秋
赤〜オレンジといった温かみある水色(すいしょく)を意識してブレンドしていくのもオススメです。
ルビー色に例えられるKANDY(セイロンティー)やほうじ茶をベースにするだけで暖かく紅葉をイメージさせるブレンディングが可能になります。
また、少し上級者向けですが、ギンコウ(イチョウ)などで黄色い水色、ピリッとしたブレンディングを意識してみるのも楽しいでしょう。 - 冬
イメージとしては白や深紅といった色合い。
クリームなどを乗せることを前提に考えるとブレンディングしやすくなります。
温かみや冬の落ち着いた静かな雰囲気を表現することを意識してブレンディングしていきましょう。
香りのレイヤーを作る(上級者向け)

香りの持続時間を知る
香りは3つに分けて考えることができます。
トップノート(最初に感じる香り)、ミドルノート(持続する香り)、ベースノート(余韻として残る香り)の3つです。
この香りの構成についてはブレンドティーの香りの楽しみ方で前述していますが、
BlenteaLab.では香りの持続時間別でタグをつけ分類しております。
香りの持続時間をより意識して細分化しながらブレンディング(構成)をすることで、1杯のブレンドティーをより楽しむことができるでしょう。
人間の香りの認識方法を知る
香りは空気中に広がる分子として鼻の奥に届き、嗅覚受容体によって認識されます。
嗅覚は記憶や感情と深く結びついており、特定の香りは過去の経験を呼び覚ますと言われています。
また、温かい飲み物ほど香りの広がりが良く、原材料の持つ複雑な香りを引き出しやすいという傾向があります。
これらを踏まえ季節を連想させる香り、季節によって香りの強弱を温度やブレンドする原材料の量によって調整することで、飲む人により特定のシーンを連想させ、もてなすことも可能になるでしょう。
まとめ
ハーブティーと食べ物のペアリングは、味わいだけでなく香りや食感のバランスも大切にすることで、より魅力的なティータイムを演出できます。
また、ブレンドティーを作る際は香りのレイヤーを意識することで、より奥行きのある香りの体験が可能になります。
自分の好みに合った組み合わせを見つけ、特別なブレンドティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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