寒い時こそ生姜パワー

寒い時こそ生姜パワー

はじめまして。
私は年間 1,000 人の身体を預かる整体師として、東洋医学の知識をもとに身体の外側と内側の両面からバランスを整える施術を行っています。

整体を軸に、美容エステやパーソナルトレーニングにも取り組み、骨格・筋肉・筋膜・皮膚・自律神経を優しく調整することで、本来の健康美を引き出すサポートをしています。

そんな私が施術前に必ずお出ししているのが、当店手作りの生姜シロップを使ったウェルカムドリンクです。
整体を受ける前には、適切な水分補給が必要ですが、そこに生姜をプラスすることで、血流が促進され、施術の効果を最大限に引き出すことができます。
実際、身体が温まり、筋肉や関節がほぐれやすくなり、施術後のスッキリ感・軽さが違うと多くのお客様が実感されています。

この生姜の力を、もっと多くの方に知ってほしい。

そんな思いから、今回は「生姜がどのように身体に作用するのか」「どんな形で摂ると効果的なのか」を詳しくお伝えします。

手軽に手に入る生姜を普段の食生活やティータイムに取り入れて、身体の内側から健康を育む習慣を始めてみませんか?


冷えは身体にとっての大敵

寒さが体に与える影響は想像以上に大きく、肌荒れ・むくみ・耳鳴り・肥満・胃痛・胸やけ・便秘・下痢・肩こり・腰痛など、さまざまな不調を引き起こします。

特に女性は生理痛や生理不順などの影響も受けやすく、「冷え」はまさに健康と美容の大敵です。

これらの不調を軽く見ていると、やがて深刻な病気へとつながることもあります。
日本の死因第 1 位はがん(24.6%)ですが、寒さの影響を受けやすい心疾患(2 位)と脳血管疾患(4 位)を合わせると、死因の 21.6%にのぼります(厚生労働省, 2022 年)。

また、介護が必要になった人の割合では、循環器系疾患が認知症を上回り、要介護原因の第 1 位となっています。
だからこそ、「冷え」は単なる不快な症状ではなく、体のサインとして受け止めることが大切です。


東洋医学で考える「冷え」とは?

東洋医学と西洋医学の違い

西洋医学は、薬や手術で病気の症状を直接治療する方法を取ります。
一方で、東洋医学は体全体のバランスを整え、根本から不調を改善するのが特徴です。

特に冷えに関しては、「気(き)・血(けつ)の巡り」が深く関係すると考えられています。

東洋医学的「冷え」のメカニズム

東洋医学では、冷えは「気血の巡り」が悪くなることで発生するとされています。血流が滞ると、体のすみずみまで温かさが行き届かず、さらに冷えが悪化します。

そんな時に取り入れたいのが、生姜です。

生姜は、気血の巡りを良くし、体を内側から温める働きがあります。
特に、乾姜(かんきょう)は温める力が強く、胃腸を整え、冷えによる不調を和らげる効果が期待できます。


生姜の種類と使い分け

漢方での生姜の使い分け


生姜は漢方で「生姜」「乾姜」「炮姜」の 3 種類に分けられ、体質や症状に応じて使い分けられます。

種類形態主な作用効果的な使い方ポイント
生姜 (しょうきょう)生のまま発汗を促し、熱を発散する・風邪のひきはじめ
・胃腸の不調
表面的な 冷えや風邪対策に◎
乾姜 (かんきょう)生姜を乾燥 させたもの体の深部から温め、 冷えを改善・胃腸の冷え ・消化不良の改善体の芯から温め、特に胃腸の冷えに◎
炮姜 (ほうきょう)乾姜をさらに炒ったもの体を温める作用に加え、出血を抑える・冷えによる腹痛
・月経過多の改善
冷えによる出血や女性の悩みに◎

生姜の産地による違い

生姜は産地によって風味や辛味、成分の含有量が異なります。

産地特徴おすすめの使い方
高知県産(日本)肉質がしっかり、香り高く辛味が強い薬味や料理のアクセントに◎
九州産(熊本・鹿児島)繊維が柔らかく、マイルドな味わい紅茶やスープに◎
中国・インド産香り・辛味が強いスパイス料理やアーユルヴェーダに◎
タイ・ベトナム産水分が多くフレッシュな風味エスニック料理に◎

生姜の特徴成分「ジンゲロール」と「ショウガオール」の違い

生姜の健康効果を高める2つの主成分が、ジンゲロールショウガオールです。どちらも血行促進作用や抗酸化作用がありますが、作用の仕方が異なります

成分名特徴主な効果おすすめの摂り方
ジンゲロール生の生姜に多く含まれる・抗酸化作用 ・血流促進 ・免疫力向上すりおろしてドレッシングや 刺身の薬味に使う
ショウガオールジンゲロールが加熱・ 乾燥すると変化する・体を深部から温める ・腸を整える ・代謝促進紅茶、スープ、煮込み料理に 使う

生姜の温め効果を高める摂り方

時間帯おすすめの摂り方期待できる効果
・乾姜+はちみつ湯  ・生姜紅茶体温を上げ、代謝を活性化 *乾姜は内部から温める作用が強く、 胃腸を温めて消化を促す効果がある。
・生姜入り味噌汁    ・生姜スープ胃腸を温め、消化を助ける *昼食時は過熱した生姜を摂り入れると 消化がスムーズになります。
・乾姜+シナモンティー冷えを防ぎ、深い眠りをサポート *寝る前は身体の奥から温める、ショウガオールを活用するとよい睡眠がとれます。

まとめ:体を内側から温める習慣を

冷蔵庫から取り出したばかりのバターは固く、形を変えにくいです。
 寒い朝、エンジンをかけたばかりの車もすぐにはスムーズに動かず負担がかかる。

体も同じです。

体を冷やしたままでは、思うように動けず、疲れやすくなり、不調が起こりやすくなります。

寒さの感じ方は人それぞれですが、自覚がなくても冷えによるダメージは蓄積されていきます。WHO(世界保健機関)が「室温18℃以上を推奨」しているのも、低温が健康に与える影響が科学的に証明されているからです。

スーパーで手に入る生姜が、冷え対策の強い味方になる!

ちょっとした工夫で、体の芯から温める「スーパー生姜」に変わります。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてください。

体と心のバランス調整院【まほら】
福祉美容普及協会【まほら】
代表 笹原砂知子

体と心のバランス調整院【まほら】
笹原先生への相談などはこちらから

■参考文献

  • 鈴木 昶『薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖』主婦の友社, 2010年
  • 渡辺 正『冷えとり生姜健康法』河出書房新社, 2012年
  • 日本生薬学会『漢方の基礎と応用』医歯薬出版, 2005年
  • 木村 修一『からだを温める食事』PHP研究所, 2015年
  • 厚生労働省 eJIM(統合医療情報発信サイト)
  • 生姜の健康効果や安全性、摂取に関する科学的根拠を参照。
  • 文部科学省『日本食品標準成分表2020年版』
  • 中村陽子『東洋医学のしくみ』日本文芸社, 2018年

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