ジャスミン

原料の説明
ジャスミンの花は芳香に富み、ハーブティーとして重宝されます。
ジャスミンは、古代インドやペルシャ(現イラン)が現地で扱われ、香りを愛されてきた花です。
中東やインドで栽培され、その後、香り豊かな花として中国に伝わり、お茶になれるようになりました。
特に中国では「茉莉花茶」が人気です。
16世紀にはヨーロッパに渡り、香水産業にとって重要な役割を果たしました。
ふくよかな、花の香りを持ち、ふんわりと気分高揚、またはリラックスさせるお茶として有名です。
ジャスミンの水色

ジャスミンの基本情報
原産国:中国
英名:Jasmine
学名:Jasminum sambac
科目:モクセイ科
部位:花
別名:マツリカ(茉莉花)/アラビアンジャスミン
ジャスミンの風味は?
ジャスミンの風味は、甘く、フローラルでありながらもややスパイシーな特徴があります。
香りは非常に豊かで、ブレンドの際に使用すると、エレガントで華やかな印象を与えます。
味わいは滑らかで、ほのかな甘みを感じることができ、全体的には心地よい後味が残ります。
また、ブレンドティーとしては他のハーブやスパイスとのブレンドでも、その風味を引き立てる役割を果たします。
一般的なジャスミンティーはカフェインを含有しているので要注意!
一般的にジャスミンティーとは、茶葉にジャスミンの花の香りを移した香り付きのお茶を指します。
ジャスミンの花そのものをそのままお湯で蒸らして飲むのではなく、緑茶や白茶、烏龍茶、紅茶などの茶葉に香りを吸着させて作られます。
香りの付け方
- 摘んだばかりのジャスミンの花を、乾燥させた茶葉に何度も重ねる
- 茶葉が香りを吸い込んだら、花を取り除く(場合によっては装飾として残す)
この工程(香り付け作業)を「窨製(いんせい)」といい、手間のかかる香り付け作業が美味しさの決め手になります。
まとめ
市販またはカフェなど飲食店で提供されるジャスミンティーにはカフェインが含まれる場合が多々あると理解しておきましょう。
カフェイン過敏症や妊娠中の方、何らかの理由でカフェインを避けられている方は、
ジャスミンティーを買う際には、裏面表示で[お茶]などの表示が無いか確認すると良いでしょう。
飲食店でジャスミンティーを頼む際には、蒸らす前の原料を見せてもらうなど店員さんに聞いてみるのもアリです。
カフェインは摂りたくないけどジャスミンが好きという方は、
一般的なジャスミンの香りを付けた茶葉とは異なり、ジャスミンの花そのものをブレンドティーとして飲むという方法もあるので、まずはルイボスなどとブレンドして初めてみるのもおすすめです。
ジャスミンの主な成分
[精油成分]
・ジャスモン
・リナロール
・ベンジルアルコール
・エチルアセテート
[フラボノイド]
・カテキン
・ケルセチン
[アミノ酸]
・グリシン
・アラニン
[ビタミン]
・ビタミンC
[ミネラル]
・カルシウム
・マグネシウム
ジャスミンと相性の良い原料
・カモミール
・ペパーミント
・レモンバーム
・レモングラス
・レモンマートル
・シナモン
・ジンジャー
・紅茶
・タイム
・ルイボス
・緑茶
・パッションフラワー
・セントジョーンズワート
・ローズマリー
・ハイビスカス
・ローズヒップ
※ドライハーブは天産物です。
栽培地の環境によって色や形状が写真と違う場合がございます。予めご理解賜りますようお願い申し上げます。
ジャスミンを使ったおすすめレシピ
注意事項
妊娠中・授乳中の大量摂取はお控えください。 特に妊娠初期は大量摂取を避けるのが無難です(ホルモン様作用の可能性がわずかに指摘されるため)。 抗凝固剤・ホルモン治療を受けている方の使用はお控えください。
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