リコリス
原料の説明
料理やお菓子、飲み物の甘味付けに広く利用されている根のハーブです。
かなり強い甘味なので、入れ過ぎるとクドイ味になりますので、ご注意ください。
リコリスは古くから薬草として重用されてきました。
最古の記録は紀元前2000年の中国にあり、古代中国の医療書『神農本草経』にもリコリスが登場し、炎症や咳、消化器系の不調に効く薬草として評価されています。
古代エジプトでもリコリスは治療薬として使用され、ツタンカーメンの墓からもリコリスの根が発見されています。
また、古代ギリシャやローマでもリコリスは呼吸器系や消化器系のトラブルにも利用され、ギリシャの医師ヒポクラテスもその効能を称賛していました。
中世ヨーロッパでは、リコリスが「万能薬」として一般的に広く使われ、今でも薬用やハーブティー、甘味料として愛用されています。
リコリスの水色
リコリスの基本情報
原産国:ウズベキスタン
英名:Licorice Root
学名:Glycyrrhiza glabra
科目:マメ科
部位:根
別名:(スペイン/セイホク)カンゾウ/甘草
リコリスの風味は?
リコリスルートの風味は、強い甘さにほのかな苦味や薬草のようなスパイシーさとコクが加わり、独特で複雑な味わいを楽しめます。
砂糖の約10倍という強い甘みを持ち、この甘味が独特で長く口の中に残ります。
その甘みの中にほのかな苦味や薬草感、スパイシーさ、土っぽさを感じられます。
リコリスの主な成分
[グリチルリチン酸](リコリス特有の甘み成分)
[フラボノイド]
・リクイリチゲニン
・グラブリジン
・イソリクイリチゲニン
[クマリン]
・ヘルニアリン
・ウンベリフェロン
[サポニン]
・グリチルレチン
[フィトステロール]
・β-シトステロール
・スティグマステロール
[アスパラギン酸]
[ポリサッカライド](多糖類)
[ミネラル]
・カルシウム
・マグネシウム
・カリウム
・リン
・亜鉛
・鉄
[ビタミン]
リコリスと相性の良い原料
・ペパーミント
・フェンネル
・ジンジャー
・シナモン
・カモミール
・レモングラス
・オレンジピール
・ローズヒップ
・クローブ
・紅茶
・ルイボス
・マテ
・ダンデライオン
・エルダーフラワー
・タイム
・エキナセア
・マリーゴールド
※ドライハーブは天産物です。
栽培地の環境によって色や形状が写真と違う場合がございます。予めご理解賜りますようお願い申し上げます。
リコリスを使ったおすすめレシピ
注意事項
肝臓疾患・腎不全・高血圧・浮腫・妊娠中の方は使用を控えてください。 長期使用・多量の使用・授乳中の使用は注意が必要な場合があります。
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