
日本では、ストレートティーやアイスティーを楽しむ方が多く、紅茶は「おしゃれな飲み物」というイメージを持つ方も少なくありません。
一方、世界有数の紅茶生産国であるスリランカでは、紅茶は特別な飲み物ではなく、毎日の生活に欠かせない存在です。
朝の一杯や仕事の休憩時間、家族団らんや来客時など、一日に何度も紅茶が飲まれています。
私たちもスリランカの工場を訪れるたびに、現地のスタッフやそのご家族と一緒に紅茶を飲む機会がありますが、日本とは飲み方や茶葉の種類、さらには紅茶に対する考え方まで大きく異なることに驚かされます。
この記事では、実際に現地で見聞きした体験も交えながら、日本ではあまり知られていない本場スリランカの紅茶文化や、日常的な楽しみ方をご紹介します。
この記事で分かること
- ✔ スリランカではどんな紅茶が飲まれている?
- ✔ 日本との紅茶文化の違い
- ✔ 現地で親しまれている飲み方
- ✔ スーパーで売られている定番の紅茶
- ✔ 日本でも本場の楽しみ方を取り入れる方法
スリランカでは紅茶は生活の一部
スリランカでは、紅茶は特別な日に楽しむ飲み物ではありません。
日本でお茶やコーヒーを飲むように、毎日の生活の中で自然に飲まれている身近な存在です。
朝食と一緒に一杯、仕事の休憩時間に一杯、来客時のおもてなしとして一杯など、一日に何度も紅茶を楽しむ家庭も珍しくありません。
紅茶を飲みながら家族や友人と会話を楽しむ時間は、スリランカの日常の風景の一つです。
私たちが工場を訪れた際も、休憩時間になるとスタッフ同士で自然と紅茶を飲み始める様子をよく目にします。
また、スタッフの自宅へ招いていただいた際にも、最初に振る舞われたのは温かい紅茶でした。
スリランカの人々にとって紅茶は、喉を潤すためだけではなく、人と人をつなぐコミュニケーションの一つでもあります。
日本では「紅茶はティータイムに楽しむもの」というイメージがありますが、スリランカでは生活の一部として深く根付いている文化なのです。
スリランカの紅茶について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

次の章では、日本とは大きく異なるスリランカならではの紅茶文化についてご紹介します。
日本とはここが違う!スリランカならではの紅茶文化
日本では、暑い季節になるとアイスティーを楽しむ方が増えます。
しかし、年間を通して気温の高いスリランカでは、意外にも温かいホットティーが主流です。
私も初めて現地を訪れたときは、「これだけ暑い国なのだから、みんなアイスティーを飲んでいるのでは?」と思っていました。
ところが、工場や家庭、ローカルの食堂などで出てくるのは、どこでも湯気の立つ温かい紅茶でした。
暑い日でもホットティーを飲む理由
スリランカでは、温かい紅茶を飲むことが昔からの生活習慣として根付いています。
暑い日に温かい飲み物を飲んで汗をかくことで、体をすっきりさせるという考え方もあり、紅茶は日常のリフレッシュに欠かせない存在です。
また、スリランカで親しまれている甘いミルクティー(キリティ)は、粉ミルクや砂糖をたっぷり加えて作るため、熱い状態の方がしっかりと混ざり、より美味しく楽しむことができます。
さらに、昔からローカルの食堂などでは氷を日常的に使う習慣が少なかったこともあり、冷たい紅茶よりも温かい紅茶が広く定着してきました。
アイスティーはまったく飲まれないの?
「では、スリランカにはアイスティーはないの?」と思う方もいるかもしれません。
実際には、高級ホテルや観光客向けのカフェ、都市部のおしゃれなカフェなどでは、レモンティーやフルーツを使ったアイスティーを見かけることがあります。
また、スーパーではペットボトル入りのアイスティーも販売されています。
ただし、日本のように家庭で日常的にアイスティーを作って飲む文化はあまり一般的ではなく、多くの人は一年を通してホットティーを楽しんでいます。
| 🇯🇵 日本 | 🇱🇰 スリランカ |
|---|---|
| 夏はアイスティーが人気 | 一年中ホットティーが主流 |
| ストレートティーが人気 | 甘いミルクティーが定番 |
| 家庭でもアイスティーを作る | 家庭ではホットティー中心 |
日本で人気のアイスティーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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スリランカの家庭で飲まれている紅茶とは?
スリランカでは、家庭で飲まれる紅茶にも日本との違いがあります。
日本ではリーフティーを急須やティーポットでゆっくり抽出することも多いですが、スリランカでは短時間で濃く抽出できる細かい茶葉が日常的に使われています。
代表的なのが、Dust(ダスト)やBOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス)と呼ばれるグレードです。
これらの茶葉は、お湯を注ぐとすぐに濃いルビー色の水色(すいしょく)になり、しっかりとしたコクや渋みが楽しめます。
そのため、砂糖や粉ミルクをたっぷり加えても紅茶の風味がしっかりと残り、毎日飲むミルクティーにもぴったりです。
実際に現地で驚いたこと
私が工場スタッフの自宅へ招いていただいた際にも、最初に出していただいたのは、Dustグレードで淹れた甘いミルクティーでした。
一口飲んで驚いたのは、その濃さと甘さです。
日本で飲まれている一般的なミルクティーよりもはるかに濃厚で、砂糖もたっぷり入っていました。
「辛い料理の後は、この甘いミルクティーを飲むんだよ。」
と教えていただき、日本とはまったく異なる紅茶文化に驚いたことを今でもよく覚えています。
スーパーで並んでいるのも日常用の茶葉
スリランカのスーパーへ行くと、日本でよく見かける高級リーフティーよりも、DustやBOPFを使った家庭用の大容量パックが数多く並んでいます。
現地の人々にとって紅茶は特別な嗜好品ではなく、毎日気軽に楽しむ生活必需品であることがよく分かります。
茶葉サイズの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

なぜ牛乳ではなく粉ミルクを使うの?
日本でミルクティーを作るときは、牛乳を使うのが一般的です。
しかし、スリランカでは牛乳ではなく粉ミルク(Full Cream Milk Powder)を使う家庭が多く見られます。
スーパーへ行くと、紅茶売り場の近くには大袋の粉ミルクがずらりと並んでおり、紅茶と一緒に購入するのが日常の風景です。
私も以前、現地スタッフに
「どうして牛乳ではなく粉ミルクを使うの?」
と聞いたことがあります。
すると返ってきた答えは、とてもシンプルでした。
「牛乳はすぐ腐るじゃん!」
思わず笑ってしまいましたが、確かに年間を通して気温が高いスリランカでは、冷蔵設備が十分でない地域もあり、牛乳を長期間保存するのは簡単ではありません。
一方、粉ミルクなら保存しやすく、必要な分だけお湯に溶かして使えるため、家庭でも非常に便利です。
また、粉ミルクはコクがしっかりしているため、濃く淹れた紅茶やたっぷりの砂糖とも相性が良く、スリランカならではの濃厚なミルクティーを作ることができます。
実際に現地のスーパーでは、「Anchor(アンカー)」などの粉ミルクが大容量で販売されており、紅茶と並んで多くの家庭の定番商品となっています。
日本では牛乳を使ったミルクティーが一般的ですが、粉ミルクを使ってみると、本場スリランカの味わいをより身近に楽しめるかもしれません。
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※日本でもアンカーの粉ミルクは購入することもできますが、価格が割高になっていたり、海外からの発送で送料が高額になる場合があるため、購入時の金額・送料チェックが必要です。
スリランカのスーパーではどんな紅茶が売られている?
スリランカのスーパーへ行くと、日本のお土産店で見かけるような高級リーフティーだけではなく、現地の人が毎日飲んでいる紅茶が数多く並んでいます。
実際に売り場を見てみると、DustやBOPFなどの細かい茶葉を使った大容量パックやティーバッグが中心で、「毎日気軽に飲むための紅茶」という印象を受けます。
ここでは、スリランカで特によく見かける代表的なブランドをご紹介します。
Watawala(ワタワラ)
スリランカで非常に人気の高い、国民的ともいえる紅茶ブランドです。
濃い水色(すいしょく)としっかりしたコクが特徴で、砂糖や粉ミルクを加えた甘いミルクティーによく合います。
家庭で毎日飲まれている定番ブランドの一つです。
Zesta(ゼスタ)
ローカルの家庭でも人気が高く、スーパーでは必ずと言ってよいほど見かけるブランドです。
しっかりとした味わいが特徴で、プレーンティー(カハタ)にもミルクティーにも幅広く使われています。
Dilmah(ディルマ)
日本でもよく知られているディルマですが、スリランカでは観光客向けの商品だけではありません。
スーパーには、現地の人が普段飲みするティーバッグや大容量パックも並んでおり、ローカルブランドの一つとして親しまれています。
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スーパーを歩くだけでも文化が分かる
スリランカのスーパーを歩いていると、「紅茶は特別な飲み物ではなく、毎日の生活に欠かせないもの」ということがよく分かります。
紅茶売り場にはさまざまなブランドが並び、その隣には粉ミルクや砂糖も数多く陳列されています。
私も初めてスーパーを訪れたときは、「日本で見る紅茶売り場とはまったく違う」と感じ、とても印象に残りました。
スーパーを見て回るだけでも、その国ならではの紅茶文化を感じられるのは、スリランカならではの魅力の一つです。
日本でも本場スリランカの紅茶文化を楽しんでみよう
「本場の飲み方」と聞くと、特別な道具や珍しい茶葉が必要だと思うかもしれません。
しかし、実は少し工夫するだけで、日本でもスリランカの紅茶文化を気軽に楽しむことができます。
例えば、いつもの紅茶を少し濃いめに淹れてみたり、砂糖を少し加えてみたりするだけでも、本場の雰囲気に近づきます。
さらに、粉ミルクを使って濃厚なミルクティーにしたり、ジャガリーなどの甘味料を合わせてみると、スリランカらしい味わいをより身近に感じられるでしょう。
もちろん、日本で親しまれているストレートティーやアイスティーにも、それぞれの魅力があります。
大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、その国ならではの楽しみ方を知り、自分に合ったスタイルを見つけることです。
私自身、スリランカを訪れるたびに新しい紅茶文化に触れ、「同じ紅茶でも、国が変わるとこんなにも楽しみ方が違うのか」と毎回驚かされます。
だからこそ、皆さんにもぜひ一度、本場スリランカ流の飲み方を試していただきたいと思います。
いつもの一杯が、きっと少し違って感じられるはずです。
スリランカで親しまれている甘い紅茶について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

まとめ|本場を知ると、紅茶はもっと楽しくなる
スリランカでは、紅茶は特別な日に飲むものではなく、毎日の暮らしに欠かせない身近な飲み物です。
朝の一杯や仕事の休憩時間、来客時のおもてなしなど、一日に何度も紅茶が楽しまれています。
また、日本ではアイスティーやストレートティーが人気ですが、スリランカでは暑い日でも温かいホットティーが主流で、粉ミルクや砂糖を加えた甘いミルクティーを楽しむ文化が根付いています。
スーパーにはDustやBOPFなど日常使いの茶葉が数多く並び、紅茶は人々の生活に深く溶け込んでいます。
実際に現地を訪れると、日本では知られていない紅茶文化に驚かされることがたくさんあります。
私たちも工場スタッフやそのご家族と過ごす中で、「紅茶は人と人をつなぐ飲み物」なのだと改めて感じました。
本場の文化を知ることで、普段何気なく飲んでいる一杯の紅茶が、これまでとは違って感じられるかもしれません。
ぜひ皆さんも、ご家庭でスリランカ流の飲み方を試しながら、自分だけのお気に入りの一杯を見つけてみてください。
スリランカ・キャンディ産の紅茶で、本場の味わいを楽しんでみませんか?
私たちが取り扱っているキャンディ産のセイロン紅茶は、ストレートティーはもちろん、スリランカ流に砂糖やミルクを加えてもバランス良く楽しめる味わいが特徴です。
本場の紅茶文化を体験してみたい方は、ぜひ一度お試しください。

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この記事の監修
BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)
スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。