
飲食店やカフェで紅茶を提供しようと考えたとき、意外と悩むのが「茶葉(リーフティー)とティーバッグのどちらを使うか」という問題です。
「やっぱり茶葉から淹れた方がおいしい?」
「ティーバッグの方がスタッフの負担は少ない?」
「1杯あたりの原価が安いのはどっち?」
「忙しいランチタイムでも安定して提供できるのは?」
このような疑問を持つ飲食店の方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、茶葉とティーバッグのどちらか一方が優れているわけではありません。
本格感や抽出の自由度、大量抽出を重視するなら茶葉。
オペレーションの簡略化や味の安定性を重視するならティーバッグ。
このように、店舗の業態や注文数、スタッフ数、提供方法によって適した選択肢は変わります。
また、飲食店のコストを考えるときには「茶葉が1杯いくらか」だけで判断するのも適切ではありません。
計量、抽出、茶殻の処理、器具の洗浄、スタッフ教育、廃棄ロスなど、紅茶がお客様のテーブルに届くまでにはさまざまなコストが発生するからです。
今回は紅茶工場の視点から、飲食店で使用する茶葉とティーバッグについて、コスト・手間・味・品質の安定性などの違いを詳しく解説します。
飲食店の紅茶は茶葉とティーバッグどちらがいい?
飲食店で紅茶を提供する場合、大きく分けると「茶葉を計量して抽出する方法」と「あらかじめ一定量の茶葉が充填されたティーバッグを使用する方法」があります。
まずは、それぞれの特徴を簡単に比較してみましょう。
| 比較項目 | 茶葉(リーフティー) | ティーバッグ |
|---|---|---|
| 茶葉・原料コスト | ○ 抑えやすい | △ 加工費などが加わる |
| 提供の手軽さ | △ 工程が多い | ◎ 簡単 |
| 味の安定性 | △ 抽出方法に左右される | ◎ 安定させやすい |
| 抽出の自由度 | ◎ 高い | △ 茶葉量が固定される |
| 大量抽出 | ◎ 得意 | △ 商品による |
| 洗い物 | △ 多い | ◎ 少ない |
| スタッフ教育 | △ 必要 | ◎ 比較的簡単 |
| 本格感・演出 | ◎ 高い | ○ 提供方法による |
| 1杯ずつの管理 | △ 計量が必要 | ◎ 管理しやすい |
※上記は一般的な傾向です。使用する茶葉、ティーバッグの形状・容量、抽出方法などによって異なります。
本格感や抽出の自由度を求めるなら茶葉
茶葉から淹れる最大のメリットは、抽出の自由度です。
茶葉の量、お湯の量、抽出時間などを調整できるため、同じ茶葉でも店舗のメニューに合わせた紅茶を作ることができます。
特に、
- ストレートティー
- アイスティー
- ミルクティー
- チャイ
- フルーツティー
- ティーカクテル
- モクテル
- 豚の紅茶煮
- 紅茶のお茶漬け
- シフォンケーキ
- フィナンシェ
- スコーン
- プリン
- 紅茶シロップ
- かき氷
など、ひとつの茶葉から複数のメニューへ展開したい店舗では使いやすい方法です。
オペレーションを重視するならティーバッグ
一方、ティーバッグの大きなメリットは「簡単であること」です。
あらかじめ一定量の茶葉が入っているため、1杯ごとの計量が必要ありません。
カップやポットにティーバッグを入れてお湯を注ぎ、決められた時間で取り出す。
この手順を統一すれば、紅茶に詳しくないスタッフでも比較的安定した味を提供できます。
そのため、どちらを選ぶべきかは「紅茶そのもの」だけではなく、店舗全体のオペレーションまで含めて考えることが重要です。
茶葉(リーフティー)を飲食店で使うメリット
では、それぞれについてもう少し詳しく見てみましょう。
まずは茶葉です。
1杯あたりの原料コストを抑えやすい
一般的に業務用の大容量茶葉は、1杯ずつ加工されたティーバッグと比較すると、原料としてのコストを抑えやすくなります。
ティーバッグには茶葉だけではなく、フィルターやタグ、糸、個包装などの資材費、さらにティーバッグへ充填する加工費が必要になるためです。
一方、大容量の茶葉であれば必要な量だけ計量して使用できます。
紅茶の提供数が多い店舗ほど、この違いが積み重なって大きくなることがあります。
ただし、後ほど詳しく説明しますが、
「茶葉代が安い=店舗にとって最も安い」
とは限りません。
濃さや抽出量を自由に調整できる
茶葉を使用する大きなメリットが、抽出の自由度です。
例えばストレートティーでは標準的な濃さにし、ミルクティーでは少し濃く抽出する。
アイスティーでは氷で薄まることを考えて濃いめに抽出する。
このようにメニューによって茶葉量や湯量を変更できます。
ティーバッグの場合は1袋に入っている茶葉量が決まっていますが、リーフティーなら1g単位で調整できます。
大量のアイスティーを仕込みやすい
紅茶の注文数が多い店舗では、リーフティーのメリットがさらに大きくなります。
例えばアイスティーを注文のたびに1杯ずつ抽出するのではなく、営業前などに必要量をまとめて抽出しておけば、注文時にはグラスへ注いで提供できます。
特に夏場にアイスティーの注文が多いカフェやレストランでは、まとめて抽出できることが大きなメリットになります。
ただし、アイスティーは冷却方法や使用する茶葉によって白く濁る「クリームダウン」が発生することがあります。
▶︎ なぜアイスティーは白く濁る?クリームダウンの原因と防ぐ方法を紅茶工場が解説

ポットサービスで本格感を演出できる
リーフティーは「提供そのもの」を演出にできることも特徴です。
ティーポットで紅茶を提供すると、カップ1杯だけの提供とは違った特別感があります。
ホテル、レストラン、カフェなどでは、味だけではなく器や提供方法も商品の一部です。
茶葉が開く様子が見えるガラス製ティーポットなどを使えば、視覚的な演出にもつながります。
茶葉(リーフティー)を使うデメリット
茶葉には多くのメリットがありますが、飲食店で使用する場合には家庭で紅茶を淹れる場合とは違った問題もあります。
特に大きいのが「手間」です。
1杯ごとに茶葉を計量する必要がある
茶葉から淹れる場合、基本的には注文ごとに必要な茶葉を計量します。
1回の作業だけを見れば数秒かもしれません。
しかし、ランチタイムなどに注文が集中すると、
茶葉を取り出す
↓
計量する
↓
ポットへ入れる
↓
お湯を注ぐ
↓
タイマーをセットする
という作業が何度も発生します。
忙しい店舗では、この小さな作業の積み重ねがオペレーションに影響します。
あらかじめ1杯分ずつ小分けにしておく方法もありますが、その場合には営業前の準備時間が必要です。
抽出時間によって味にブレが出やすい
紅茶は茶葉量、お湯の量、湯温、抽出時間などによって味が変化します。
同じ茶葉を使っていても、
Aさんが淹れた紅茶はちょうど良い。
Bさんが淹れた紅茶は少し薄い。
Cさんが淹れた紅茶は渋い。
ということが起こる可能性があります。
飲食店では「おいしい紅茶を淹れられること」だけでなく、誰が担当しても同じ品質で提供できることが重要です。
そのためリーフティーを導入する場合は、
・茶葉量
・湯量
・湯温
・抽出時間
などを店舗で決め、できるだけ数値化してマニュアルにしておくと味を安定させやすくなります。
実は「抽出後」の作業にも時間がかかる
リーフティーの意外と見落とされやすい部分が、紅茶を淹れ終わった後です。
抽出が終われば仕事も終わり、ではありません。
茶こしに残った濡れた茶葉を生ゴミへ捨て、茶こしを洗い、ティーポットを洗浄し、次の注文に使える状態へ戻す必要があります。
細かい茶葉の場合は茶こしの網目に入り込み、流水だけでは簡単に取れないこともあります。
つまりリーフティーでは、
「淹れる時間」だけでなく「片付ける時間」
まで考える必要があります。
家庭で1日数杯を楽しむのであれば大きな問題ではありませんが、何十杯、何百杯と提供する飲食店では無視できない違いになります。
ティーバッグを飲食店で使うメリット
ティーバッグというと「家庭用の簡易的な紅茶」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、飲食店ではティーバッグの持つ「一定量の茶葉が最初から計量されている」という特徴が大きなメリットになります。
茶葉を計量する必要がない
例えば1袋に2gの茶葉が入っているティーバッグなら、毎回2gを計量する必要がありません。
袋から取り出してカップやポットへ入れるだけです。
一杯あたりでは小さな違いですが、1日に何十杯も提供する店舗では大きな差になります。
誰が淹れても味を安定させやすい
ティーバッグは最初から茶葉量が一定です。
そのため、
「ティーバッグ1袋」
「お湯○ml」
「抽出○分」
というルールを決めておけば、スタッフごとの味の違いをかなり抑えられます。
特にアルバイトスタッフが多い飲食店では、このメリットは大きいでしょう。
新しいスタッフが入るたびに茶葉の計量方法や適量を覚えてもらう必要がなく、教育コストも抑えられます。
茶殻の処理と洗い物を減らせる
抽出後はティーバッグごと取り出して処分できます。
茶こしから濡れた茶葉を取り除く必要がないため、後片付けも簡単です。
ポットを使わずカップへ直接抽出する店舗であれば、さらに洗い物を減らせます。
飲食店では「数円の材料費」だけではなく、「スタッフが何分作業するか」もコストです。
ティーバッグは、この見えにくいコストを減らすことができます。
注文数が少なくても廃棄ロスを抑えやすい
紅茶が何杯注文されるか分からない店舗では、作り置きすると余ってしまう可能性があります。
ティーバッグなら注文が入った分だけ使用できるため、必要以上に抽出して廃棄するリスクを抑えられます。
紅茶の注文数がそれほど多くない店舗ほど、ティーバッグの使いやすさが活きてきます。
ティーバッグはなぜ茶葉より高くなりやすい?
ここで、紅茶工場として少し違った視点からティーバッグの価格について説明してみましょう。
同じ紅茶を使用していても、リーフティーとティーバッグではティーバッグの方が1gあたりの価格が高くなることがあります。
これには理由があります。
ティーバッグは「茶葉を袋に入れるだけ」ではない
ティーバッグを作るには、当然ながらティーバッグ充填機が必要です。
加工する茶葉を工場へ送り、加工前の準備を行い、茶葉を機械へ投入し、決められた重量でティーバッグへ充填します。
加工が終われば機械を清掃し、完成したティーバッグを梱包して出荷します。
つまり、大まかに考えても、
茶葉を加工工場へ発送
↓
加工前の準備・機械の清掃
↓
茶葉を機械へ投入
↓
ティーバッグへ充填
↓
加工終了後の機械清掃
↓
完成したティーバッグを梱包
↓
出荷
という工程があります。
さらに使用する仕様によっては、フィルター、タグ、糸、個包装などの資材も必要になります。
ティーバッグの商品価格には茶葉そのものだけではなく、こうした加工工程や資材のコストも含まれているのです。
国内でティーバッグ加工をするとコストはさらに高くなる
BlenteaLab.でもティーバッグ商品を製造していますが、国内でのティーバッグ加工は決して安いものではありません。
高速で大量にティーバッグを充填できる設備を持つ国内企業は限られており、一般的な充填設備では一つの商品を加工するためにも、準備・充填・清掃・梱包などさまざまな工程が必要になります。
そして当然ですが、日本国内で作業すれば、それぞれの工程に国内の人件費や設備費、物流費などがかかります。
海外で加工することでコストを抑えるという選択肢もあります。
ただ、BlenteaLab.ではティーバッグ加工についてはコストだけではなく品質管理も重視しているため、コストがかかっても国内での加工を選択しています。
また、加工とあわせて必要な検査などを依頼することで、できるだけ効率的に製造できるよう工夫しています。
そのため、
「ティーバッグだから安い」
「リーフティーだから高級」
とは一概に言えません。
使用する茶葉はもちろん、加工する場所、製造数量、包装仕様、品質管理などによってティーバッグの原価は大きく変わります。
「茶葉代」だけで比較すると本当のコストは見えない
飲食店がリーフティーとティーバッグを比較するとき、最も注意したいのがここです。
例えば、
リーフティー:1杯あたりの茶葉代が安い
ティーバッグ:1杯あたりの茶葉・加工費が少し高い
という結果になったとしましょう。
これだけを見るとリーフティーの方が得に見えます。
しかし、店舗経営ではそれだけで判断することはできません。

リーフティーには見えにくい作業コストがある
リーフティーの場合、
茶葉を計量する
↓
ポットへ入れる
↓
お湯を注ぐ
↓
抽出時間を管理する
↓
茶殻を捨てる
↓
茶こしを洗う
↓
ポットを洗う
という作業が発生します。
さらに、スタッフによって味が変わらないように教育する必要もあります。
スタッフが作業している時間には人件費が発生しています。
つまり、材料費が数円安くても、そのために毎回多くの作業時間が必要になるのであれば、店舗全体として本当に安いとは限らないのです。
ティーバッグは材料費が高くても作業時間を減らせる
一方でティーバッグなら、
ティーバッグを入れる
↓
お湯を注ぐ
↓
決められた時間で取り出す
↓
そのまま処分する
と、オペレーションを単純化できます。
そのため飲食店では、
「1杯あたりの材料原価」
だけではなく、
「1杯をお客様へ提供するまでに必要なコスト」
で考えることが大切です。
廃棄ロスも原価のひとつ
アイスティーなどをまとめて作る店舗では、廃棄ロスについても考える必要があります。
例えば営業前に大量のアイスティーを仕込んでも、注文が少なければ余ってしまいます。
逆に注文数が多い店舗なら、一杯ずつティーバッグで淹れるより、大量の茶葉をまとめて抽出した方が効率的になることがあります。
「どちらの原価が安いか」は、茶葉の価格だけでは決められないのです。
アイスティーなら茶葉とティーバッグどちらがいい?
ホットティーだけでなく、アイスティーでも店舗によって適した方法が変わります。
注文数が多い店舗なら茶葉でまとめて抽出しやすい
アイスティーが一日に何十杯も注文される店舗なら、リーフティーをまとめて抽出する方法が効率的です。
必要量をまとめて抽出・冷却しておけば、注文が入ったときには氷を入れたグラスへ注いで提供できます。
この場合、リーフティーの「大量抽出しやすい」というメリットを活かせます。
注文数が少ないならティーバッグも使いやすい
一方、1日にアイスティーが数杯しか注文されない店舗では、大量に作ってしまうと余る可能性があります。
必要なときにティーバッグで抽出する方法なら、廃棄ロスを抑えることができます。
どちらが効率的なのかは、1日の注文数によって変わるわけです。
作り置きするなら品質管理も重要
アイスティーは作って終わりではありません。
時間の経過によって香りや味が変化するほか、抽出方法や冷却方法によってはクリームダウンによる白濁が起こることがあります。
そのため大量に作れば作るほど得になるわけではなく、店舗で無理なく使い切れる量を考えて仕込むことが大切です。
茶葉(リーフティー)が向いている飲食店
では、具体的にどのような店舗に向いているのでしょうか。
カフェ・紅茶専門店
紅茶そのものを商品のひとつとしてしっかり見せたい店舗なら、リーフティーとの相性が良いでしょう。
茶葉の種類、抽出方法、ティーポットなどを含めて、お客様に「紅茶を飲む体験」を提供できます。
レストラン・ホテル
食後の紅茶やデザートとのペアリングなど、紅茶に付加価値を持たせたい店舗にも適しています。
特にポットサービスは、カップ1杯で提供する場合とは違った本格感を演出できます。
アイスティーを大量に提供する店舗
アイスティーの注文数が多い店舗なら、リーフティーをまとめて抽出することで1杯ずつの作業を減らせます。
「リーフティー=手間がかかる」とは限らず、提供数が多くなることで逆に効率が良くなるケースもあるのです。
ティーバッグが向いている飲食店・店舗
ティーバッグは「紅茶を簡単に提供したい」という店舗だけでなく、品質を安定させたい店舗にも適しています。
喫茶店・軽食店・レストラン
紅茶以外にも多くのドリンクや料理を提供する店舗では、一つのドリンクに複雑な工程を設けることが難しい場合があります。
ティーバッグなら工程を単純化しながら紅茶をメニューに加えることができます。
美容室・サロン
施術後のサービスドリンクなど、紅茶の提供を専門にするスタッフがいない環境でも使いやすい方法です。
注文ごとに茶葉を計量する必要がなく、準備や後片付けも簡単です。
オフィス・医院など
スタッフ用や来客用のドリンクとして紅茶を用意する場合にも、ティーバッグは便利です。
特別な器具や知識がなくても淹れられるため、誰でも同じ方法で提供できます。
アルバイトスタッフが多い店舗
スタッフの入れ替わりが多い店舗では、教育のしやすさも重要です。
「茶葉○gを量って……」というマニュアルより、
「ティーバッグ1袋にお湯○ml、○分抽出」
と決めた方が覚えやすく、スタッフによる味の違いも抑えられます。
紅茶は飲食店にとってメニュー展開しやすい飲み物
紅茶は少量の茶葉とお湯から作れるだけでなく、一種類の茶葉からさまざまなメニューへ展開できることも飲食店にとって大きなメリットです。
一種類の茶葉から複数のメニューを作れる
例えばベースとなる紅茶が一種類あれば、
- ストレートティー
- アイスティー
- ミルクティー
- チャイ
- フルーツティー
- ティーカクテル
- モクテル
- 豚の紅茶煮
- 紅茶のお茶漬け
- シフォンケーキ
- フィナンシェ
- スコーン
- プリン
- 紅茶シロップ
- かき氷
などへ展開できます。
使用する材料や提供方法を変えることで、同じ茶葉でも違った商品としてメニュー化できます。
原価だけでなく「提供価値」で考える
飲食店では原価を抑えることも大切ですが、必ずしも「最も安い紅茶を使うこと」が利益につながるわけではありません。
例えば茶葉の原価が少し高くなったとしても、
香りが良い
味に特徴がある
ポットサービスができる
料理やデザートとのペアリングを提案できる
などの理由から、お客様がその価格に納得できる商品になれば、店舗にとって価値があります。
反対に、高品質な茶葉を使用していても、スタッフの負担が大きすぎて提供に時間がかかってしまえば店舗全体の効率を下げてしまいます。
材料原価だけではなく、
「その紅茶をどのような商品としてお客様へ提供するのか」
まで考えることが重要です。
茶葉とティーバッグで迷ったら「店舗が何を優先するか」で決める
ここまで茶葉とティーバッグを比較してきましたが、最終的には店舗が何を優先するかによって選択が変わります。
味・本格感・大量抽出を重視するなら茶葉
紅茶そのものをメニューの魅力として打ち出したい。
ポットサービスをしたい。
アイスティーを大量に仕込みたい。
ミルクティーやチャイなどへ幅広くアレンジしたい。
このような店舗にはリーフティーが向いています。
手間・スピード・品質の安定を重視するならティーバッグ
スタッフの作業をできるだけ減らしたい。
誰が担当しても同じ味にしたい。
注文が入った分だけ淹れたい。
洗い物を減らしたい。
このような店舗ではティーバッグが便利です。
茶葉とティーバッグを併用してもいい
そして、必ずしもどちらか一方に統一する必要はありません。
例えば、
ホットティー → ティーバッグ
アイスティー → リーフティーでまとめて抽出
という使い分けもできます。
あるいは通常の紅茶はティーバッグで提供し、特別な紅茶だけポットサービスにする方法もあります。
店舗の営業時間、スタッフ数、紅茶の注文数などに合わせて使い分けることで、それぞれのメリットを活かすことができます。
まとめ|飲食店の紅茶は「1杯を提供するまで」で考えよう
飲食店で使用する紅茶は、茶葉とティーバッグのどちらが優れているという単純なものではありません。
茶葉には、
・原料コストを抑えやすい
・抽出を自由に調整できる
・大量抽出しやすい
・本格感を演出できる
というメリットがあります。
一方、ティーバッグには、
・計量が不要
・味を安定させやすい
・スタッフ教育が簡単
・茶殻処理や洗い物を減らせる
・必要な分だけ使用できる
というメリットがあります。
ここで特に重要なのは、「茶葉1gがいくらか」だけで比較しないことです。
飲食店では茶葉を計量する時間、抽出時間、茶殻の処理、器具の洗浄、スタッフ教育、作り置きによる廃棄などにもコストが発生しています。
ティーバッグも同様です。
一見すると簡単な商品ですが、ティーバッグとして販売できる状態にするまでには、充填加工、機械の清掃、資材、梱包、品質管理などさまざまな工程が必要です。
だからこそ、
「茶葉とティーバッグ、どちらの単価が安いか?」
だけではなく、
「1杯の紅茶をお客様へ提供するまでに、どれだけのコストと手間がかかるか?」
という視点で考えてみてください。
紅茶の注文数が多く、まとめて抽出できる店舗なら、リーフティーが非常に効率的になることがあります。
一方、注文数が読みにくい店舗や、スタッフのオペレーションを簡略化したい店舗では、多少加工コストがかかってもティーバッグの方が店舗全体では使いやすい場合があります。
そして店舗によっては、ホットはティーバッグ、アイスはリーフティーという使い分けが最適かもしれません。
大切なのは、紅茶だけを見るのではなく、店舗のメニュー、客数、スタッフ数、提供方法まで含めて選ぶこと。
それが、飲食店にとって使いやすく、お客様にとってもおいしい紅茶を安定して提供することにつながります。
こちらの記事もおすすめ
この記事の監修
BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)
スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。




が一番な理由を紅茶工場が解説.png)
