
紅茶の茶葉を購入したあと、どのような容器で保存していますか?
購入した袋のまま保存している方もいれば、おしゃれな茶缶やガラス瓶に移し替えている方もいるでしょう。
「紅茶は缶に入れた方がいいの?」
「ガラス瓶に入れて飾っておいても大丈夫?」
「購入した袋のままでは、香りが逃げてしまうのでは?」
このように、紅茶の保存容器について疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、紅茶の香りや味わいを長持ちさせるためには、保存容器の選び方が重要です。
ただし、必ずしも高価な茶缶を購入する必要はありません。
購入時の袋でも、素材や密封方法によっては、十分に紅茶を保存できる場合があります。
大切なのは、紅茶の特徴を理解し、保存する茶葉の量や普段の使い方に合った容器を選ぶことです。
今回は、スリランカ・キャンディの自社農園と自社工場で紅茶を製造している私たちが、紅茶の保存容器の特徴や選び方、避けたい保存方法について分かりやすく解説します。
1. 紅茶の保存容器は何がいい?まずは選び方の基本を知ろう
紅茶の保存で避けたい5つの要因
紅茶の茶葉は、製造工程で乾燥させることによって、水分を少なくした状態で仕上げられています。
しかし、乾燥した茶葉であっても、保存環境によって香りや味わいが変化することがあります。
紅茶の品質を保つために、特に注意したいのが次の5つです。
① 光(直射日光や強い照明)
茶葉が強い光に長時間さらされると、香りや色などの品質が変化する原因になります。
特に、透明なガラス瓶や保存袋を使用する場合は、直射日光や強い光が当たらない場所で保管することが大切です。
② 酸素(空気との接触)
茶葉が空気中の酸素に触れることで、香りや風味に関わる成分が徐々に変化する場合があります。
そのため、保存容器はできるだけ密封し、必要以上に空気に触れさせないことが重要です。
③ 湿気(水分の吸収)
乾燥した茶葉は、周囲の湿気を吸収する性質があります。
湿気を含むと、香りや味わいが変化するだけでなく、保存状態によってはカビが発生する原因にもなります。
濡れたスプーンを使用したり、湿気の多い場所で容器を開けたままにしたりしないよう注意しましょう。
④ 高温(コンロや家電の熱)
高温の環境では、茶葉の香りや風味に関わる成分の変化が進みやすくなります。
コンロの近くや直射日光が当たる窓際など、温度が高くなりやすい場所での保存は避けましょう。
⑤ 移り香(周囲のにおい)
乾燥した茶葉は、周囲のにおいを吸着しやすい性質があります。
香辛料やコーヒー、洗剤、芳香剤などの近くで保存すると、紅茶本来の香りが損なわれる場合があります。
特に、密封性の低い容器を使用している場合は注意が必要です。
このように、紅茶の保存では、光・酸素・湿気・高温・移り香をできるだけ避けることが基本となります。
保存容器は「遮光性・密封性・防湿性」で選ぶ
紅茶の保存容器を選ぶ際には、次の3つの性能に注目してみましょう。
遮光性:光を通しにくいこと
金属製の茶缶や遮光性のあるアルミラミネート袋などは、光による茶葉の品質変化を防ぐために役立ちます。
透明なガラス瓶でも、光の当たらない戸棚などで保管すれば使用できます。
密封性:外気の出入りを抑えられること
蓋がしっかり閉まる茶缶や、チャック付きの保存袋など、外気との接触を減らせる容器を選びましょう。
ただし、同じ茶缶でも蓋の構造によって密封性は異なります。
防湿性:湿気を通しにくいこと
紅茶の茶葉を湿気から守るためには、容器の素材や密封性が重要です。
例えば、アルミラミネート袋は、使用されている素材や構造によって高い防湿性を備えています。
一方、一般的な紙袋や薄い保存袋は、湿気を通しやすい場合があります。
保存容器を選ぶ際には、見た目や価格だけでなく、こうした性能も確認してみてください。
購入した袋のまま保存しても大丈夫?
紅茶を購入したあと、必ず別の保存容器に移し替えなければならないわけではありません。
購入時の袋が、遮光性や防湿性に優れたアルミラミネート袋などで、開封後もしっかり密封できる構造であれば、そのまま保存することもできます。
むしろ、適切な包装袋から別の容器へ移し替えることで、茶葉が空気や湿気に触れる機会が増えてしまう場合もあります。
ただし、購入時の袋が薄い紙袋や密封できない袋の場合は、別の保存容器へ移すことを検討しましょう。
また、チャック付きの袋であっても、チャック部分に茶葉が挟まっていると、十分に閉まらない場合があります。
開封後は袋の中の余分な空気をできるだけ押し出し、チャックをしっかり閉めて保存することが大切です。
紅茶の保存で気をつけたいことや、香りを長持ちさせる基本的な方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶︎ 紅茶の茶葉の保存方法|香りを長持ちさせる正しい保存方法とは

2. 紅茶の保存容器6種類を比較!缶・瓶・袋のメリットとデメリット
紅茶の保存容器には、茶缶やガラス瓶、アルミ袋など、さまざまな種類があります。
それぞれに特徴があり、保存性能だけでなく、使いやすさや見た目、価格なども異なります。
まずは、代表的な6種類の保存容器を比較してみましょう。
| 保存容器 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| アルミラミネート袋 | 遮光性・防湿性に優れ、空気を抜いて保存しやすい | チャックやシール部分の密封性を確認する必要がある |
| スチール缶・アルミ缶 | 光を遮り、繰り返し使用しやすい | 蓋の構造によって密封性が異なる |
| 食品用保存袋 | 手軽に使用でき、余分な空気を押し出しやすい | 透明な製品は光を通し、素材によって防湿性も異なる |
| 木製・紙製の茶筒 | 遮光性があり、デザイン性も楽しめる | 内側の加工や蓋の密封性を確認する必要がある |
| ガラス瓶・キャニスター | 中身が見やすく、洗って繰り返し使用できる | 透明な製品は光を通すため、置き場所に注意が必要 |
| 一般的な紙袋 | 軽量で扱いやすい | 防湿性や密封性が不十分な製品が多い |
※保存性能は、容器の素材や構造、製品ごとの仕様によって異なります。
① アルミラミネート袋|茶葉を空気や光から守りやすい
紅茶の保存に使いやすい容器の一つが、遮光性や防湿性を備えたアルミラミネート袋です。
アルミラミネート袋とは、アルミ箔などを含む複数の素材を貼り合わせた包装袋のことです。
アルミ箔を使用した高バリア性の袋は、光や酸素、水蒸気を通しにくく、茶葉の香りや味わいを保つために役立ちます。
また、袋の形状を変えられるため、茶葉の量に合わせて余分な空気を押し出しやすいというメリットもあります。
例えば、茶葉を使って袋の中身が少なくなった場合でも、残った茶葉の量に合わせて袋を折りたたむことで、内部の空間を小さくできます。
ただし、すべてのアルミ色の袋が同じ保存性能を持っているわけではありません。
アルミ蒸着フィルムなどを使用した袋もあり、酸素や水蒸気を通しにくい性能は、素材や厚さ、構造によって異なります。
また、チャック付きの袋であっても、チャック部分の密封性は製品によって異なります。
日常的に使用する場合は、食品用として販売されている、遮光性・防湿性のあるチャック付きアルミラミネート袋を選ぶとよいでしょう。
② スチール缶・アルミ缶|遮光性と使いやすさを両立
紅茶の保存容器として、昔から親しまれているのが金属製の茶缶です。
スチール缶やアルミ缶は光を通さないため、茶葉を光による品質変化から守りやすいという特徴があります。
また、繰り返し使用できることや、茶葉を取り出しやすいことも魅力です。
紅茶を毎日飲む方にとっては、袋のチャックを開閉するよりも、茶缶の蓋を開ける方が使いやすい場合もあるでしょう。
ただし、茶缶を選ぶ際に注意したいのが、蓋の密封性です。
金属製の茶缶であっても、蓋を軽く乗せるだけの構造では、外気や湿気の侵入を十分に防げない場合があります。
内蓋が付いているものや、パッキンなどで密封できる構造の製品を選ぶとよいでしょう。
なお、二重蓋であれば必ず密封性が高いというわけではありません。
蓋の数だけで判断せず、実際にどの程度密封できる構造なのかを確認することが大切です。
また、茶缶の大きさも重要です。
少量の茶葉を大きな茶缶に入れると、容器内に多くの空気が残ってしまいます。
普段使用する茶葉の量に合ったサイズを選びましょう。
③ 食品用保存袋|手軽に使えるが遮光対策が必要
家庭で手軽に使用できる保存方法として、ジッパー付きの食品用保存袋があります。
食品用保存袋は、スーパーやホームセンターなどでも購入しやすく、比較的安価に使用できることが魅力です。
袋の中の余分な空気を押し出してから閉じられるため、茶葉の量に合わせて保存しやすいというメリットもあります。
ただし、一般的な透明の食品用保存袋は光を通します。
そのため、紅茶を入れた状態で窓際や明るい場所に置くことは避け、戸棚や引き出しなど、光の当たらない場所で保管しましょう。
また、一般的な食品用保存袋と、アルミラミネートなどを使用した高バリア性の包装袋では、酸素や水蒸気を通しにくい性能が異なります。
長期間の保存を考える場合は、茶葉の保存に適した高バリア性の袋を使用する方が安心です。
なお、食品用保存袋を使用する場合も、チャック部分に茶葉が挟まっていないか確認し、しっかり閉じることが大切です。
④ 木製・紙製の茶筒|内側の加工と蓋の構造がポイント
木製や紙製の茶筒は、昔ながらの落ち着いた雰囲気を楽しめる保存容器です。
外側が木や紙で作られた茶筒は光を通しにくく、デザイン性にも優れています。
ただし、木や紙は素材そのものが湿気を吸収する場合があり、製品によっては茶葉の保存に十分な防湿性を備えていないことがあります。
そのため、紅茶の保存に使用する場合は、内側にアルミなどの防湿加工が施された製品を選ぶとよいでしょう。
また、木製の茶筒では、木材や塗装などのにおいが茶葉に移る可能性もあります。
新しい茶筒を購入した場合は、使用前に容器の内側に強いにおいがないか確認しましょう。
さらに、茶筒の蓋がしっかり閉まるかどうかも重要です。
内蓋付きの製品でも、密封性は構造によって異なるため、見た目だけでなく保存性能も確認して選びましょう。
⑤ ガラス瓶・キャニスター|おしゃれでも光には注意
ガラス瓶やガラスキャニスターは、中身が見えることや、キッチンのインテリアとして楽しめることが魅力です。
茶葉の残量も確認しやすく、洗って繰り返し使用できるため、保存容器として利用している方も多いでしょう。
特に、パッキン付きでしっかり密封できる製品であれば、外気や湿気の侵入を抑えやすくなります。
ただし、透明なガラス瓶には、光を通してしまうという注意点があります。
ガラスの種類によって紫外線の透過率は異なりますが、透明なガラス瓶では可視光も通るため、茶葉を光から十分に守ることはできません。
そのため、紅茶をガラス瓶に入れて保存する場合は、直射日光や強い照明が当たらない場所を選びましょう。
例えば、普段は戸棚の中に保管し、紅茶を淹れるときだけ取り出す方法であれば、ガラス瓶の使いやすさを活かしながら保存できます。
また、ガラス瓶を洗ったあとは、内部やパッキン部分まで十分に乾燥させてから茶葉を入れることが大切です。
水滴が残っている状態で茶葉を入れると、茶葉が湿気を吸収する原因になります。
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⑥ 一般的な紙袋|長期保存には包装材の確認が必要
紅茶の販売店では、クラフト紙などを使用した紙袋に茶葉が入っていることもあります。
紙袋は軽量で扱いやすく、光を通しにくいという特徴があります。
しかし、一般的な紙だけで作られた袋は、酸素や湿気を通しやすく、開封後に十分な密封ができない場合もあります。
そのため、一般的な紙袋だけで茶葉を長期間保存することはおすすめできません。
ただし、見た目が紙袋だからといって、すべての製品が保存に適していないわけではありません。
外側がクラフト紙でも、内側にアルミラミネートなどの高バリア性素材が使用されている袋もあります。
そのような製品では、内側の包装材や密封方法によって、茶葉の保存に適した性能を備えている場合があります。
紙袋に入った紅茶を購入した際には、袋の内側に防湿加工が施されているか、開封後に密封できる構造になっているかを確認してみましょう。
3. 保存する茶葉の量や使い方で容器を選ぼう
紅茶の保存容器は、素材や密封性だけでなく、普段どのくらいの量の茶葉を使用するかによっても選び方が変わります。
毎日少しずつ紅茶を飲む方と、大容量の茶葉をまとめて購入する方では、使いやすい保存方法も異なります。
毎日飲む少量の茶葉なら、開閉しやすい茶缶
毎日紅茶を飲む方には、開閉しやすく、しっかり密封できる茶缶が便利です。
茶缶は茶葉を取り出しやすく、使い終わったら蓋を閉めるだけなので、日常的に紅茶を淹れる方にも使いやすい保存容器です。
例えば、毎日飲む分の茶葉だけを小さめの茶缶に入れ、残りは購入時の袋で密封して保管する方法もあります。
こうすることで、保管している茶葉が毎回外気に触れることを避けやすくなります。
ただし、茶缶を使用する際には、乾いた清潔なスプーンを使用しましょう。
濡れたスプーンを茶缶の中に入れると、茶葉が湿気を吸収する原因になります。
また、茶葉を取り出したあとは、できるだけ早く蓋を閉めることも大切です。
大容量の茶葉は小分け保存がおすすめ
500gや1kgなど、大容量の茶葉を購入した場合は、小分けにして保存する方法がおすすめです。
大容量の茶葉を一つの袋や容器に入れたまま毎日開閉すると、使用するたびに残りの茶葉が外気に触れてしまいます。
また、茶葉の量が減るにつれて、容器内の空間が大きくなる場合もあります。
そこで、日常的に使用する分と、しばらく使用しない分を分けて保存すると便利です。
例えば、500gの茶葉を購入した場合、毎日使用する分だけを小さめの茶缶に入れ、残りは遮光性や防湿性のある袋に小分けして保管する方法があります。
小分けした袋は、使用するまでできるだけ開封せず、涼しく乾燥した場所で保管しましょう。
また、小分けする際には、清潔で乾燥した道具を使用することも大切です。
茶葉を移し替えるときに湿気や異物が入らないように注意しましょう。
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大容量の茶葉を購入される方は、普段使用する分だけを取り分け、残りを適切に保存することで、開封後も紅茶の香りや味わいを楽しみやすくなります。
おしゃれなガラス瓶を使うなら、置き場所まで考える
ガラス瓶は、茶葉の色や形を見ながら保存できることが魅力です。
特に、キッチンのインテリアに合わせて保存容器を選びたい方には、ガラスキャニスターも選択肢の一つになるでしょう。
ただし、透明なガラス瓶に紅茶を入れて、日当たりの良い窓際や明るい棚に長期間飾っておくことは避けたい保存方法です。
ガラス瓶を使用する場合は、普段は戸棚や引き出しなど、光の当たらない場所に保管しましょう。
また、ガラス瓶の容量にも注意が必要です。
少量の茶葉を大きなガラス瓶に入れると、内部に多くの空気が残りやすくなります。
保存する茶葉の量に合ったサイズを選ぶことで、余分な空間を減らすことができます。
見た目だけでなく、密封性や容量、置き場所まで考えて選ぶことが大切です。
4. 紅茶の保存容器と一緒に使いたい便利なアイテム
紅茶の保存では、適切な容器を選ぶことが基本ですが、保存する量や期間によっては、乾燥剤や脱酸素剤などを活用する方法もあります。
ただし、これらのアイテムを使用すれば、どのような容器でも長期間保存できるというわけではありません。
まずは保存容器の密封性や防湿性を確保したうえで、必要に応じて使用することが大切です。
食品用乾燥剤(シリカゲル)で湿気対策
食品用乾燥剤は、容器内の湿気を吸収するために使用されるアイテムです。
代表的なものとして、シリカゲルを使用した乾燥剤があります。
紅茶の茶葉は湿気を吸収しやすいため、密封容器内の湿気対策として、食品用乾燥剤を活用する方法があります。
ただし、乾燥剤には吸収できる水分量に限界があります。
また、容器の密封性が低い場合は、外部から湿気が入り続けるため、乾燥剤だけで十分な保存環境を維持することは難しくなります。
そのため、まずは密封性や防湿性のある容器を使用し、必要に応じて乾燥剤を併用しましょう。
使用する際には、食品用として販売されている製品を選び、メーカーが指定する使用方法や交換時期を守ることが大切です。
また、乾燥剤の袋が破損して中身が茶葉に混ざらないよう、取り扱いにも注意しましょう。
脱酸素剤は未開封で保管する茶葉に向いている?
脱酸素剤は、密封された包装内の酸素を吸収するために使用されるアイテムです。
食品の包装などで利用されており、酸素による品質変化を抑える目的で使用されることがあります。
紅茶の保存でも、酸素を通しにくい包装材と組み合わせることで、酸素との接触を減らす方法があります。
ただし、脱酸素剤は、適切な包装材や密封条件で使用する必要があります。
例えば、一般的な食品用保存袋など、酸素を通しやすい素材では、外部から酸素が入り続けるため、十分な効果を得られない場合があります。
また、毎日開閉する茶缶や保存袋では、開けるたびに新しい空気が入るため、脱酸素剤の効果が持続しにくくなります。
そのため、脱酸素剤は、日常的に開閉する保存容器よりも、密封した状態で保管する包装に向いています。
なお、脱酸素剤には使用できる食品や包装条件が指定されている製品もあります。
使用する場合は、必ずメーカーの説明を確認しましょう。
一般家庭で紅茶を保存する場合は、脱酸素剤を追加することよりも、まずは適切な保存袋や茶缶を選び、開封後は早めに飲み切ることを優先するとよいでしょう。
5. 紅茶の保存で避けたい4つの場所と保存方法
保存容器を適切に選んでも、置き場所や日常的な取り扱いによっては、紅茶の香りや味わいが変化してしまう場合があります。
ここでは、家庭で紅茶を保存する際に注意したい4つの場所と保存方法をご紹介します。
① 冷蔵庫や冷凍庫への日常的な出し入れ
紅茶を長持ちさせるために、冷蔵庫や冷凍庫で保存した方がよいと考える方もいるかもしれません。
しかし、日常的に使用する茶葉を冷蔵庫や冷凍庫から頻繁に出し入れすることは、基本的にはおすすめできません。
その理由の一つが、温度差による結露です。
冷えた茶葉や保存容器を室温の高い場所へ出すと、周囲の空気に含まれる水分が、冷たい部分に結露する場合があります。
特に、冷えた状態で容器を開けると、室内の湿った空気が容器内に入り、茶葉が湿気を吸収する原因になることがあります。
また、冷蔵庫内には、食品などのさまざまなにおいがあります。
密封性が不十分な状態で保存すると、茶葉に周囲のにおいが移ってしまう可能性もあります。
そのため、日常的に飲む紅茶は、密封した状態で、涼しく乾燥した場所に保存することを基本としましょう。
なお、未開封で適切に密封された茶葉を長期間保管する場合など、条件によっては低温保存が利用されることもあります。
冷蔵・冷凍保存を行う場合は、結露や移り香を防ぐための適切な包装と取り扱いが必要です。
② 窓際や明るい場所での保存
紅茶の茶葉は、直射日光や強い光が当たる場所での保存を避けましょう。
特に、透明なガラス瓶や食品用保存袋に茶葉を入れている場合は注意が必要です。
透明な容器は光を通すため、長時間光にさらされることで、茶葉の香りや色などの品質が変化する場合があります。
また、窓際は日光によって温度が上がりやすく、保存環境として適していないことがあります。
紅茶を保存する際には、直射日光の当たらない戸棚や引き出しなどを選びましょう。
ガラス瓶をインテリアとして使用したい場合も、日常的に飲む茶葉は光の当たらない場所に保管することをおすすめします。
③ コンロや炊飯器など、熱や蒸気が発生する場所
キッチンで紅茶を保存する場合は、コンロや炊飯器、電気ポットなどの近くを避けましょう。
これらの場所では、調理中や家電の使用中に温度が高くなったり、蒸気によって湿度が上がったりすることがあります。
特に、炊飯器や電気ポットの蒸気が直接当たる場所では、保存容器の開閉時に湿気が入りやすくなる可能性があります。
また、コンロの近くは調理中に温度が上がりやすく、茶葉の香りや味わいが変化する原因になる場合があります。
紅茶の保存容器は、熱や蒸気の発生する場所から離し、温度や湿度の変化が比較的少ない場所に置きましょう。
④ 香辛料・コーヒー・洗剤など、においの強いものの近く
紅茶の茶葉は、周囲のにおいを吸着しやすい性質があります。
そのため、香辛料やコーヒー、洗剤、芳香剤など、においの強いものの近くで保存することは避けましょう。
例えば、スパイス類と紅茶を同じ戸棚に保管する場合、容器の密封性が不十分だと、茶葉にスパイスの香りが移る可能性があります。
また、シンク下など、洗剤や芳香剤を保管している場所も、紅茶の保存場所としては避けたい環境です。
紅茶本来の香りを楽しむためにも、においの強いものとは離して保存しましょう。
6. 紅茶の保存容器についてよくある質問
紅茶は購入した袋のまま保存しても大丈夫?
購入時の袋が、遮光性や防湿性のある素材で作られており、開封後もしっかり密封できる構造であれば、そのまま保存することもできます。
特に、アルミラミネート袋などの高バリア性包装材を使用した袋であれば、無理に別の容器へ移し替える必要はありません。
ただし、密封できない紙袋や薄い保存袋の場合は、適切な保存容器へ移すことを検討しましょう。
100円ショップの保存容器でも問題ない?
100円ショップなどで販売されている保存容器でも、食品用として使用でき、十分な密封性を備えている製品であれば、紅茶の保存に利用できます。
ただし、価格が安いか高いかだけで保存性能を判断することはできません。
蓋の構造やパッキンの有無、容器の素材などを確認しましょう。
透明な容器を使用する場合は、光の当たらない場所で保管することも大切です。
紅茶の保存容器は洗った方がいい?
保存容器に汚れがある場合や、別の種類の茶葉へ入れ替える場合は、容器の素材に適した方法で洗浄しましょう。
特に、以前保存していた茶葉の香りが残っている場合は、新しい茶葉に香りが移る可能性があります。
ただし、木製や紙製の茶筒など、水洗いに適していない容器もあります。
必ず製品の取り扱い方法を確認してください。
また、水洗いできる容器であっても、洗ったあとは内部や蓋、パッキン部分まで十分に乾燥させてから茶葉を入れましょう。
開封後の紅茶はどのくらいで飲み切ればいい?
紅茶の開封後の保存期間は、茶葉の種類や包装状態、保存環境などによって異なります。
そのため、すべての紅茶に共通する「開封後は何日以内」という期限を設けることはできません。
まずは、商品のパッケージに記載されている保存方法や注意事項を確認しましょう。
また、紅茶の香りや味わいは、開封後の保存状態によって徐々に変化する場合があります。
紅茶本来の風味を楽しむためにも、開封後は適切に保存し、できるだけ早めに飲み切ることをおすすめします。
7. まとめ|紅茶の保存容器は密封性・遮光性・使いやすさで選ぼう
紅茶の香りや味わいを長持ちさせるためには、保存容器の選び方が重要です。
特に、遮光性・密封性・防湿性の3つに注目することで、茶葉を保存する際に適した容器を選びやすくなります。
アルミラミネート袋は、遮光性や防湿性に優れ、茶葉の量に合わせて余分な空気を押し出しやすい保存方法です。
金属製の茶缶は、光を遮りながら繰り返し使用でき、毎日紅茶を楽しむ方にも便利です。
また、ガラス瓶や食品用保存袋も、密封性や置き場所に注意すれば、紅茶の保存に利用できます。
大容量の茶葉を購入した場合は、日常的に使用する分と保管する分を小分けにすることで、残りの茶葉が外気に触れる機会を減らしやすくなります。
そして、どのような保存容器を使用する場合でも、直射日光や高温多湿、においの強いものの近くを避けることが大切です。
紅茶の保存容器は、必ずしも高価なものである必要はありません。
購入した袋のまま保存できる場合もあれば、使いやすい茶缶やガラス瓶に移し替えた方が便利な場合もあります。
大切なのは、保存する茶葉の量や普段の使い方に合わせて、適切な容器と保存場所を選ぶことです。
ぜひ、ご自宅の紅茶の保存方法を見直して、茶葉本来の香りや味わいを長く楽しんでみてください。
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この記事の監修
BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)
スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。





