
BlenteaLab.では、紅茶についてさまざまなご相談をいただきます。
その中で、
「ミルクティーには、どんな茶葉を使えばいいですか?」
「ストレートではおいしいのに、ミルクを入れると紅茶の味が分からなくなります」
「ミルクティーなら、やっぱりアッサムを使わないとダメですか?」
といったご質問をいただくことがあります。
ミルクティーにおすすめの茶葉を調べると、
「アッサムがおすすめ」
と紹介されていることが多いと思います。
確かに、アッサムはミルクティーの定番です。
コクのある味わいや、モルティーと表現される甘く芳醇な香りを持つものもあり、ミルクとの相性が良い紅茶として世界中で親しまれています。
しかし、紅茶工場の立場から見ると、
「ミルクティー=アッサム」だけで茶葉を選ぶ必要はありません。
なぜなら、ミルクティーのおいしさには産地だけでなく、
- 茶葉の大きさ
- 製法
- 抽出の速さ
- コク
- 渋み
- 香り
なども関係するからです。
特に注目してほしいのが、
「茶葉の大きさ」
です。
PEKOE(ペコー)のような比較的大きな茶葉と、BOP、D(Dust/ダスト)のような細かな茶葉では、抽出のされ方が違います。
そしてミルクティーでは、
Dのような細かな茶葉だからこそ活かせる特徴があります。
今回は、PEKOE・BOP・Dなどさまざまなサイズの紅茶を扱う紅茶工場の立場から、ミルクティーに使いやすい茶葉の特徴と選び方を詳しく解説します。
ミルクティーに合う茶葉とは?
ミルクを入れると紅茶の印象は変わる
ストレートティーとミルクティーの大きな違いは、
当然ですが、
「ミルクが加わること」
です。
ストレートティーでは、基本的に抽出した紅茶そのものの香りや味わいを楽しみます。
一方、ミルクティーではそこに牛乳が加わります。
牛乳には独特の風味や甘みがあり、乳脂肪などによって口当たりも変わります。
そのため、ストレートティーでは十分に感じられていた紅茶の香りや味わいが、ミルクを加えることで穏やかに感じられることがあります。
だからこそ、ミルクティーでは、
ミルクを入れたあとに、紅茶がどのように感じられるか
まで考えて茶葉を選ぶことが大切です。
「ストレートでおいしい茶葉=ミルクティーでも一番」とは限らない
紅茶には、それぞれ個性があります。
華やかな香り。
繊細な味わい。
軽やかな渋み。
しっかりとしたコク。
どれも紅茶の魅力です。
しかし、
ストレートティーとして非常においしい紅茶が、必ずしも自分の作りたいミルクティーに最適とは限りません。
繊細な香りや軽い味わいを楽しむタイプの紅茶にたっぷりミルクを加えると、その特徴が感じにくくなることがあります。
反対に、
ストレートでは、
「少し濃いかな」
「少し渋みが強いかな」
と感じるくらいの紅茶が、ミルクを加えることでちょうど良いバランスになることもあります。
つまり、
茶葉だけを飲んだときではなく、完成したミルクティーで判断する
ことが重要です。
「ミルクに負けない」とは、ただ渋いことではない
ミルクティーに向く茶葉は、
「ミルクに負けない紅茶」
と表現されることがあります。
ただし、これは、
「渋ければ渋いほど良い」
という意味ではありません。
ミルクを加えたあとにも、
- 紅茶らしい香り
- コク
- 適度な渋み
- 後味
などが感じられ、ミルクと紅茶の両方がバランスよく楽しめることが大切です。
紅茶の渋みについては、「強い・弱い」だけではなく、ポリフェノールなどとの関係を知ると茶葉選びがさらに分かりやすくなります。
▶︎ 紅茶の「タンニン感」とは?ポリフェノールとの関係や渋みの正体を紅茶工場が解説

ミルクティーに使いやすい茶葉の4つの特徴
①短時間でもしっかり抽出できる
ミルクティーでは、ミルクを加えることを考えて、ある程度しっかりした紅茶液を作る必要があります。
そこで使いやすいのが、
短時間でも成分を抽出しやすい茶葉
です。
紅茶は茶葉のサイズによって抽出のされ方が変わります。
一般的に、細かな茶葉はお湯と接する表面積が大きくなるため、比較的大きな茶葉より短時間で成分が抽出されやすくなります。
この特徴は、後ほど紹介するBOPやDなどの細かな茶葉がミルクティーに使いやすい理由の一つです。
②ミルクを入れても紅茶らしいコクが残る
ミルクティーを作って、
「牛乳の味しかしない」
となってしまっては、せっかく紅茶を使う意味が薄れてしまいます。
ミルクを加えたあとにも、
紅茶らしい味わいやコクが感じられること
が大切です。
ただし、ここでも単純に「濃ければ濃いほど良い」わけではありません。
濃すぎれば渋みや苦みが目立つこともあります。
目指したいのは、
ミルクと紅茶のどちらかが勝つのではなく、両方が感じられるバランス
です。
③適度な渋みがある
「渋み」というと、紅茶の欠点のように思われるかもしれません。
しかし、渋みも紅茶の味わいを作る大切な要素です。
特にミルクティーでは、適度な渋みがあることで、ミルクを加えたあとにも紅茶らしい輪郭を感じやすくなります。
ただし、
強い渋み=良いミルクティー
ではありません。
コク・香り・渋みのバランスを見ることが大切です。
④ミルクと調和する香りがある
ミルクティーでは香りも重要です。
例えばアッサムには、
モルティー
と表現される、麦芽を思わせるような甘く芳醇な香りを持つものがあります。
こうした香りはミルクの風味とも合わせやすいため、アッサムがミルクティーの定番とされる理由の一つです。
ただし、
モルティーな香りがなければミルクティーに向かない
というわけではありません。
茶葉そのものの香りが、ミルクを加えたときにどう変化するかを見ることが大切です。
ミルクティーは茶葉の「産地」だけで選ばなくてもいい
アッサムがミルクティーの定番といわれる理由
ミルクティー向けの茶葉として、まず名前が挙がることが多いのが、
インドのアッサム
です。
アッサムティーには、しっかりとしたコクやモルティーな香りを持つものがあり、ミルクを加えても紅茶らしさを感じやすいタイプがあります。
また、アッサムではCTC製法で作られる紅茶も多く、短時間で濃く抽出しやすいため、ミルクティーやチャイにもよく使われます。
そのため、
アッサムがミルクティーの王道
というのは、決して間違いではありません。
ケニアなどのCTC紅茶も使いやすい
CTC紅茶はアッサムだけではありません。
ケニアをはじめ、さまざまな産地でCTC製法の紅茶が作られています。
CTCは比較的短時間で色や味をしっかり抽出しやすいため、日常的なミルクティーやチャイなどにも使いやすい製法です。
セイロンティーでもミルクティーは作れる
BlenteaLab.で扱っているのは、スリランカのセイロンティーです。
「ミルクティーならアッサムで、セイロンティーはストレート」
と思われることもありますが、
セイロンティーでもミルクティーは作れます。
そもそもセイロンティーにも、
- 産地
- 茶葉サイズ
- 製法
- 味わい
- 香り
によってさまざまな紅茶があります。
「セイロンティー」という名前だけで、すべて同じ特徴になるわけではありません。
そのため、
産地だけでミルクティーに向く・向かないを決めるのではなく、実際の茶葉の特徴を見る
ことが大切です。
イングリッシュ・ブレックファストは産地名ではない
ミルクティー向けとして、
イングリッシュ・ブレックファスト
を見かけることも多いと思います。
ここで覚えておきたいのは、
イングリッシュ・ブレックファストは特定の産地を表す名前ではない
ということです。
一般的には、朝食と一緒に楽しみやすいしっかりした味わいを目指して作られるブレンドですが、使われる茶葉や配合は商品によって異なります。
そのため、
「イングリッシュ・ブレックファストなら全部同じ味」
というわけではありません。
ミルクティーでは茶葉サイズが重要|PEKOE・BOP・Dの違い
PEKOE|比較的大きな茶葉
PEKOE(ペコー)は、比較的大きな茶葉のグレードです。
大きな茶葉は細かな茶葉と比べるとゆっくり抽出される傾向があり、香りや味わいの変化を楽しみやすい特徴があります。
もちろん、
PEKOEではミルクティーを作れない
ということではありません。
抽出時間や茶葉量などを調整すれば、PEKOEでもミルクティーを楽しめます。
ただし、
短時間でしっかり濃い紅茶を作りたい
という用途では、より細かな茶葉のほうが扱いやすい場合があります。
BOP|比較的抽出が速く幅広く使いやすい
BOP(Broken Orange Pekoe)は、PEKOEより細かなサイズの茶葉です。
細かくなることで成分を比較的抽出しやすくなるため、
- ストレートティー
- ミルクティー
- ティーバッグ
など、幅広い用途で使われています。
「ストレートでも楽しみたいけれど、ミルクティーにも使いたい」
という場合には、BOPのようなサイズが使いやすいケースもあります。
D(Dust)|非常に細かな茶葉
Dは、
Dust(ダスト)
を表します。
「ダスト」と聞くと、
「茶葉を作ったときに出るゴミや粉なのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、
Dは単純に「品質の悪い粉」という意味ではありません。
紅茶を茶葉サイズによって分類したときの、非常に細かなグレードの一つです。
細かいため抽出が速く、
短時間でも色・味・コクを出しやすい
という特徴があります。
このPEKOE・BOP・Dなどの違いについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。
▶︎ PEKOE・BOP・Dとは?紅茶工場が教える茶葉サイズによる違いと選び方

なぜD(Dust)はミルクティーに使いやすいの?
Dの「細かさ」がミルクティーでは長所になる
Dの最大の特徴は、
茶葉が非常に細かいこと
です。
茶葉が細かくなると、お湯と接する面積が大きくなり、成分を短時間で抽出しやすくなります。
ストレートティーで繊細な香りやゆっくりした抽出を楽しみたい場合には、大きな茶葉が好まれることもあります。
しかしミルクティーでは、
短時間でしっかりとした紅茶液を作れること
が大きなメリットになります。
つまり、
同じ「細かい」という特徴でも、用途によって評価が変わる
のです。
ミルクを加える前にしっかりした紅茶を作りやすい
ミルクティーでは、紅茶を抽出したあとにミルクを加えます。
ここで紅茶が軽すぎると、
ミルクを加えた瞬間に紅茶の存在感が弱くなってしまうことがあります。
Dは短時間でも比較的しっかりと抽出しやすいため、
ミルクを加えることを前提とした紅茶液を作りやすい
のがメリットです。
色が出やすいこともミルクティーではメリット
ミルクティーは味や香りだけでなく、見た目も楽しみの一つです。
しっかり抽出した赤褐色の紅茶にミルクを加えると、ミルクティーらしい柔らかな色合いになります。
ただし、
水色が濃ければおいしい
というわけではありません。
見た目だけではなく、実際に飲んだときの香り・コク・渋みのバランスまで確認することが重要です。
短時間で抽出しやすいことは飲食店でもメリット
家庭では数分の違いをあまり気にしないかもしれません。
しかし、飲食店では、
一杯をどのくらいの時間で提供できるか
も重要です。
特にランチタイムやカフェタイムなど注文が集中する時間帯では、抽出に長い時間が必要な紅茶よりも、比較的短時間で味を作りやすい茶葉のほうがオペレーションを組みやすい場合があります。
Dの抽出の速さは、こうした業務用途でもメリットになります。
「細かい茶葉=安物」ではない
ここは、紅茶工場として特にお伝えしたい部分です。
紅茶のPEKOE・BOP・Dなどのグレードは、
基本的に茶葉サイズの違いを表しています。
そのため、
PEKOE > BOP > D
という品質ランキングではありません。
例えば、
ストレートティーでゆっくり抽出して香りを楽しみたいなら、比較的大きな茶葉が使いやすいことがあります。
一方、
短時間で濃く抽出してミルクを加えたいなら、Dの細かさが非常に使いやすいことがあります。
つまり、
「どの茶葉が一番良いか」ではなく、「何に使うかによって良い茶葉は変わる」
ということです。
ミルクティーは、まさにDの特徴を活かしやすい飲み方の一つです。
CTCとD(Dust)は同じもの?
CTCは茶葉サイズではなく「製法」
ここは混同されやすいポイントです。
CTCとは、
Crush(押しつぶす)
Tear(引き裂く)
Curl(丸める)
という工程を特徴とする紅茶の製法です。
つまり、
CTCは紅茶をどのように作ったか
を表しています。
オーソドックス製法とCTC製法の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶︎ オーソドックス製法とは?CTC製法との違いを紅茶工場が解説

Dは茶葉の「サイズ」
一方、D(Dust)は、
茶葉のサイズを表すグレード
です。
そのため、
CTCとDは同じ意味ではありません。
「CTCだからD」
「DだからCTC」
という単純な関係ではないということです。
これは、
製法とグレードを分けて考える
と理解しやすくなります。
なぜ混同されやすいの?
CTC製法の紅茶には細かな形状のものが多く、短時間で濃く抽出しやすいため、Dの特徴と似た印象を持たれることがあります。
しかし、
CTCは製法。
Dは茶葉サイズ。
この違いを覚えておくと、紅茶の商品表示を見るときにも分かりやすくなります。
おいしいミルクティーを作る茶葉の選び方
ストレートで飲んだ味だけで決めない
ミルクティー用の茶葉を選ぶときに大切なのは、
最終的にミルクを入れた状態で判断すること
です。
ストレートでは少し濃いと感じても、ミルクを加えることで非常に良いバランスになることがあります。
反対に、
ストレートでは華やかでおいしくても、ミルクを加えるとその個性が感じにくくなることもあります。
ミルクを入れたあとに紅茶が残っているかを見る
茶葉を比較するときは、
「ミルクを入れたあとに紅茶を感じられるか?」
を確認してみてください。
ミルクだけが強く感じられるのであれば、
- 茶葉を変える
- 抽出条件を変える
- ミルクの量を調整する
といった方法があります。
「渋い」ではなく「バランスがある」を目指す
ミルクティーにはある程度しっかりした紅茶が向きますが、
渋ければ渋いほど良いわけではありません。
紅茶のコク。
ミルクの甘み。
適度な渋み。
香り。
これらが一緒になったときに、
もう一口飲みたいと思えるか
が大切です。
毎日飲むなら再現しやすさも重要
毎日のようにミルクティーを飲むのであれば、
毎回おいしく作りやすいこと
も大切です。
特に、
- 茶葉量
- お湯の量
- 抽出時間
- ミルクの量
をある程度決めておくと、毎回同じ味に近づけやすくなります。
ホットミルクティーとアイスミルクティーでは茶葉選びが違う?
ホットミルクティーは香りとコクのバランスを楽しみやすい
秋から冬にかけて飲みたくなるのが、
温かいミルクティー
です。
ホットでは紅茶の香りを感じやすいため、
単純に濃さだけを見るのではなく、
ミルクを加えたあとにどのような香りになるか
も確認してみましょう。
特に寒い季節には、
しっかりした紅茶とミルクを合わせた温かい一杯は、紅茶の楽しみ方の幅を広げてくれます。
アイスミルクティーでは希釈も考える
アイスミルクティーでは、
- 氷
- 冷たいミルク
- 紅茶液
を組み合わせることが多いため、作り方によっては完成時の紅茶が薄く感じられることがあります。
そのため、
最終的な濃度を考えて紅茶を抽出することが大切です。
細かな茶葉は短時間で濃い紅茶液を作りやすいため、アイスミルクティーでも使いやすい場合があります。
Dは秋冬だけの茶葉ではない
Dは温かいミルクティーと相性が良いため、秋冬には特に活躍します。
しかし、
D=秋冬専用
ではありません。
春夏にはアイスミルクティー。
スパイスを加えればチャイ。
ティーバッグにも使いやすい。
など、年間を通してさまざまな用途があります。
「細かい茶葉」という特徴を、季節やメニューに合わせて活用することができます。
飲食店のミルクティーにもDは使いやすい
飲食店では「味」だけで茶葉を選べない
家庭用の紅茶と業務用の紅茶では、茶葉を選ぶ基準が少し変わります。
もちろん、おいしさは重要です。
しかし飲食店では、それに加えて、
- 抽出時間
- 作業のしやすさ
- 味の再現性
- 原価
- 保管
- スタッフによる味の差
なども考える必要があります。
飲食店で紅茶を選ぶときの考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶︎ 業務用紅茶のおすすめは?飲食店・カフェで選ばれる紅茶の特徴とは

短時間で抽出しやすい
Dは茶葉が細かいため、比較的短時間で成分を抽出しやすい特徴があります。
注文を受けてから一杯ずつ抽出する店舗では、
この「抽出の速さ」がメリットになることがあります。
味を再現しやすい
飲食店では、
誰が淹れても同じ味に近づけること
も重要です。
もちろんDを使うだけで自動的に味が一定になるわけではありません。
しかし、
茶葉量・湯量・時間・ミルク量を決めておけば、比較的シンプルなレシピを作ることができます。
ティーバッグという選択肢もある
さらにオペレーションを簡単にしたい場合には、
細かな茶葉を使用したティーバッグも選択肢になります。
茶葉を一杯ずつ計量する必要がなく、
「一袋+○ml+○分」
のようにレシピを作りやすいからです。
特に、
- カフェ
- レストラン
- ホテル
- オフィス
など、紅茶専門店ではない場所で安定して提供したい場合には、ティーバッグの使いやすさがメリットになることがあります。
紅茶工場がミルクティーにDをおすすめする理由
BlenteaLab.ではPEKOEだけでなく複数サイズの紅茶を扱っています
BlenteaLab.では、
PEKOEだけを扱っているわけではありません。
紅茶工場では用途に合わせて、
PEKOE・BOP・Dなど、さまざまなサイズの茶葉
を扱っています。
そして実際に茶葉を見ていると、
茶葉は大きければ大きいほど良い
とは考えていません。
それぞれに得意な使い方があるからです。
用途によって「良い茶葉」は変わる
例えば、
ストレートティーとしてゆっくり香りや味わいを楽しみたい。
アイスティーを作りたい。
ティーバッグに加工したい。
ミルクティーを作りたい。
それぞれの用途で求められる特徴は違います。
そのため私たちは、
「どのグレードが一番上か?」ではなく、「何に使う紅茶なのか?」
という視点で茶葉を見ることが大切だと考えています。
Dは「細かいからこそ」ミルクティーで使いやすい
Dは非常に細かな茶葉です。
そのため、
- 短時間で抽出しやすい
- 味をしっかり出しやすい
- 水色を出しやすい
- ミルクを加える前の濃い紅茶液を作りやすい
という特徴があります。
つまり、
Dの「細かさ」は欠点ではなく、ミルクティーでは長所になり得る
ということです。
ストレートティーで求められる特徴と、
ミルクティーで求められる特徴は、
必ずしも同じではありません。
だからこそ、
「細かい茶葉=品質が低い」ではなく、「細かい茶葉だからこそ活きる飲み方がある」
ということを知っていただきたいと思います。
ミルクティーは、その代表的な飲み方の一つです。

よくある質問
ミルクティーにはアッサムが一番ですか?
アッサムはミルクティーの定番であり、非常に使いやすい紅茶の一つです。
ただし、
ミルクティー=必ずアッサム
ではありません。
セイロンティーやケニアなどにも、ミルクティーに使いやすい紅茶があります。
産地だけではなく、茶葉サイズ、製法、コク、香りなども見て選びましょう。
セイロンティーでもミルクティーは作れますか?
はい。
セイロンティーでもミルクティーを作ることができます。
スリランカにはさまざまな産地があり、さらに茶葉サイズや製法によっても特徴が変わります。
「セイロンティーだからストレート専用」というわけではありません。
D(Dust)は品質の低い紅茶ですか?
Dという名前だけで品質が低いとは判断できません。
Dは茶葉サイズを表すグレードの一つです。
PEKOE・BOP・Dなどは、基本的に茶葉の大きさを表す分類であり、そのまま品質順位を意味するものではありません。
BOPとDならどちらがミルクティー向きですか?
どちらでもミルクティーを作ることができます。
ただし、
より短時間でしっかり抽出したい場合には、細かなDが扱いやすいことがあります。
一方で、BOPにはストレートからミルクティーまで幅広く使いやすいタイプもあります。
最終的には、実際にミルクを加えた状態で比較するのがおすすめです。
CTCとDは同じですか?
同じではありません。
CTCは製法、Dは茶葉サイズです。
CTCとはCrush・Tear・Curlという工程を特徴とする製法です。
一方のD(Dust)は、非常に細かな茶葉サイズを表します。
ティーバッグでもミルクティーは作れますか?
もちろん作れます。
特に細かな茶葉を使用したティーバッグは比較的短時間で抽出しやすいため、ミルクティーにも使いやすいものがあります。
ティーバッグを使う場合も、
お湯の量や抽出時間、ミルクの量を調整しながら、自分に合う濃さを探してみてください。
まとめ|ミルクティーの茶葉は「産地」だけでなく「茶葉サイズ」も見よう
ミルクティーにおすすめの茶葉というと、
アッサム
が最初に紹介されることが多いと思います。
確かにアッサムは、コクや香りの面からミルクティーに使いやすい紅茶です。
しかし、
ミルクティーの茶葉は産地だけで決める必要はありません。
大切なのは、
ミルクを入れた完成状態で、紅茶の味・香り・コクがどのように感じられるか
です。
そして、そのために注目したいのが、
茶葉サイズと製法
です。
PEKOEのような比較的大きな茶葉には、大きな茶葉ならではの良さがあります。
BOPにはBOPの使いやすさがあります。
そしてDには、
非常に細かいからこそ、短時間でしっかり抽出しやすい
という特徴があります。
紅茶のグレードは、
大きい茶葉が上で、細かい茶葉が下
という単純な品質ランキングではありません。
用途によって、
「使いやすい茶葉」は変わります。
ストレートティーなら大きな茶葉の特徴が活きることがあります。
ミルクティーなら、Dの細かさが大きなメリットになることがあります。
つまり、
「細かい茶葉=品質が低い」のではなく、「細かい茶葉だからこそ活きる飲み方がある」。
その代表的な飲み方の一つが、
ミルクティーです。
これから秋、冬と温かい紅茶がおいしくなる季節。
いつものミルクティーを作るときに、
「アッサムかどうか」だけではなく、
茶葉の大きさにも注目して選んでみてください。
今までとは少し違った紅茶の選び方ができるようになると思います。
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この記事の監修
BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)
スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。





