紅茶のお菓子作りにおすすめの茶葉は?香りと味を引き出す選び方を紅茶工場が解説

紅茶のお菓子作りにおすすめの茶葉は?香りと味を引き出す選び方を紅茶工場が解説

BlenteaLab.では、飲食店や菓子店、商品開発をされているお客様から、

「紅茶を使った焼き菓子を作りたいのですが、どの茶葉が向いていますか?」

「生地に紅茶を入れてみたのですが、焼き上がると紅茶の香りがあまり感じられません」

「アールグレイ以外でも、紅茶らしい香りのお菓子は作れますか?」

といったご相談をいただくことがあります。

紅茶のクッキー、パウンドケーキ、シフォンケーキ、スコーン、プリンなど、紅茶を使ったお菓子はたくさんあります。

そのため、

「お菓子に使うなら、香りの強いアールグレイを選べばいい」

と考える方も多いかもしれません。

もちろん、アールグレイはお菓子作りにも非常に使いやすい紅茶です。

特徴的なベルガモットの香りがあるため、完成したお菓子からも「紅茶らしい香り」を感じさせやすいというメリットがあります。

しかし、紅茶のお菓子作りにはアールグレイ以外にもさまざまな選択肢があります。

例えばBlenteaLab.のお客様の中には、香り付けされた紅茶をそのまま使用するのではなく、

D(Dust)などの紅茶を濃く抽出して紅茶の味を作り、ベルガモットピールなどの原料を組み合わせて香りを作る

という方法で商品開発をされている方もいらっしゃいます。

ここで大切なのは、

香料を使ったものが悪く、天然原料なら良いという話ではありません。

「手軽に安定した香りを出したい」

「原料そのものから商品の香りを組み立てたい」

「お客様に、どんな原料を使っているのかまで説明できるお菓子を作りたい」

など、商品コンセプトによって紅茶の選び方も変わります。

そして紅茶工場の立場から見ると、

「飲んでおいしい紅茶」と「お菓子の原料として使いやすい紅茶」は、必ずしも同じではありません。

今回は、紅茶のお菓子作りにおすすめの茶葉やD・BOPなど茶葉サイズによる違い、紅茶の味や香りをお菓子の中に残すための考え方について、紅茶工場の立場から詳しく解説します。


目次

紅茶のお菓子作りに向いている茶葉とは?

飲む紅茶とお菓子に使う紅茶では選び方が違う

普段紅茶を飲むときは、お湯を注いで抽出した紅茶をそのまま味わいます。

そのため、

  • 香り
  • 渋み
  • コク
  • 水色
  • 後味

などを、そのまま紅茶として評価できます。

しかし、お菓子の場合は少し違います。

例えばパウンドケーキなら、

  • 小麦粉
  • バター
  • 砂糖

など、さまざまな材料と紅茶を組み合わせます。

チョコレートやナッツ、フルーツ、生クリームなどを加える場合もあるでしょう。

紅茶だけで飲んだときには十分な香りがあったとしても、これらの材料と一緒になることで、完成したお菓子では紅茶の印象が弱くなることがあります。

さらに焼き菓子では加熱工程も加わります。

そのため製菓用の紅茶を選ぶときには、

「この紅茶を飲んだらおいしいか?」だけではなく、「完成したお菓子の中で紅茶を感じられるか?」

という視点が重要になります。

お菓子作りでは「抽出しやすさ」も重要

紅茶のお菓子を作るとき、

「高級な茶葉を使えば、おいしい紅茶のお菓子になる」

と思うかもしれません。

しかし、紅茶のグレードや茶葉サイズは、単純な品質ランキングではありません。

製菓原料として考えるのであれば、

  • 茶葉サイズ
  • 抽出のしやすさ
  • 香り
  • コク
  • 渋み
  • 生地へ入れたときの食感

なども重要です。

特にお菓子では、使用できる水分量に制限がある場合があります。

たくさんのお湯を使って薄い紅茶を作り、それをすべて生地へ加えてしまえば、レシピ全体の水分量まで変わってしまいます。

そのため、

限られた液量の中で、どれだけ紅茶の存在感を作れるか

という考え方も必要になります。

ここで注目したいのが、D(Dust)やBOPなど比較的細かな茶葉です。


紅茶のお菓子作りにD(Dust)が使いやすい理由

D(Dust)は非常に細かな茶葉

D(Dust)という名前を見ると、

「Dust=粉だから、余った茶葉なのでは?」

「細かい茶葉だから品質が低いのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、Dは茶葉サイズを表すグレードの一つです。

Dだから品質が低い、PEKOEだから品質が高いという単純な関係ではありません。

紅茶は製造後に茶葉の大きさによって選別され、それぞれの用途に合わせて使われます。

Dは非常に細かなサイズだからこそ、その細かさを活かせる用途があります。

茶葉サイズによる違いについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

▶︎ PEKOE・BOP・Dとは?紅茶工場が教える茶葉サイズによる違いと選び方

PEKOE・BOP・Dとは?茶葉サイズによる違いと選び方
PEKOE・BOP・Dとは?紅茶工場が教える茶葉サイズによる違いと選び方

細かな茶葉は比較的短時間で濃く抽出しやすい

茶葉が細かくなると、お湯と接触する表面積が大きくなります。

そのため一般的に、細かな茶葉は大きな茶葉と比較して成分を短時間で抽出しやすくなります。

これは製菓用途では大きなメリットになる場合があります。

例えば、

「生地に加えられる液体の量は限られているけれど、紅茶の存在感はしっかり出したい」

という場面です。

通常飲む紅茶と同じような濃さでは、バターや砂糖などと組み合わせたときに紅茶の印象が弱くなることがあります。

そのような場合に、Dのような細かな茶葉を使って濃い紅茶液を作るという方法があります。

「細かい」という特徴が製菓では武器になる

紅茶は用途によって求められる特徴が変わります。

例えば、ポットの中で茶葉がゆっくり開いていく様子を楽しみたいのであれば、大きな茶葉に魅力を感じるかもしれません。

しかし製菓では、

茶葉の見た目よりも、完成したお菓子の中でどう働くか

が重要です。

  • 短時間で抽出しやすい
  • 濃い紅茶液を作りやすい
  • 細かく加工して生地へ混ぜ込みやすい

といったDの特徴は、製菓ではむしろメリットになる場合があります。

つまり、

「細かいから悪い」のではなく、「細かいからこそ向いている用途がある」

ということです。


BOPも紅茶のお菓子作りに使える?

BOPはDより大きく、PEKOEより細かな茶葉

BlenteaLab.ではDだけでなく、BOP(Broken Orange Pekoe)も扱っています。

BOPは名前に「Broken」とあるように、比較的細かなサイズに分類される茶葉です。

Dほど細かくありませんが、比較的大きなPEKOEと比べると抽出しやすく、紅茶として飲む用途から製菓まで幅広く使うことができます。

飲用と製菓で茶葉を共通化したい場合にも

菓子店やカフェの場合、

「製菓専用の茶葉を何種類も在庫したくない」

ということもあると思います。

例えば同じ紅茶を、

店内ではストレートティーとして提供し、一部を紅茶のお菓子にも使用する

という運用方法です。

このように飲用と製菓の両方で使いたい場合には、BOPも選択肢の一つになります。

DとBOPはどちらが上ではなく用途で選ぶ

ここでも重要なのは、

DとBOPのどちらが高品質かを比べるのではなく、何に使うかで考えること

です。

製菓で抽出性を重視するのであればD。

飲用との兼用なども考えるのであればBOP。

もちろん実際には茶葉そのものの特徴や作りたい商品によっても変わるため、最終的には試作して判断することが大切です。


お菓子に紅茶を使う方法は大きく2つ

1.紅茶を濃く抽出して使う

一つ目は、

紅茶を液体として抽出し、生地やクリームなどに加える方法

です。

お湯だけでなく、お菓子によってはレシピで使用する牛乳などへ紅茶の風味を移す方法もあります。

ここで注意したいのが、

飲む紅茶と同じ濃さで考えないこと

です。

飲用では十分に紅茶を感じられても、小麦粉やバター、砂糖などと組み合わせると印象が弱くなることがあります。

だからといって、単純に液体をたくさん加えればいいわけでもありません。

水分量が変われば、お菓子そのものの仕上がりにも影響します。

そのため、

完成したお菓子から逆算して、必要な液量の中で紅茶をどう抽出するか

を考えます。

Dなどの細かな茶葉が製菓で使いやすい理由の一つがここにあります。

2.茶葉そのものを生地へ加える

もう一つは、

茶葉を細かくして生地へ直接加える方法

です。

例えば、

  • クッキー
  • スコーン
  • パウンドケーキ

などでは、細かな茶葉が生地の中に見えることで、見た目からも「紅茶のお菓子」という印象を作ることができます。

また、口に入れたときに茶葉そのものから香りを感じられる場合もあります。

ただし、大きな茶葉をそのまま入れてしまうと、口当たりが気になることがあります。

そのため、

生地に直接入れる場合には、味や香りだけでなく食感まで考えて茶葉サイズを選ぶ

ことが重要です。

「濃い抽出液+細かな茶葉」という方法もある

どちらか一つに決めなければならないわけではありません。

例えば、

濃く抽出した紅茶液で生地全体に紅茶の味を持たせ、さらに細かな茶葉を加えて見た目や香りの印象を補う

という方法も考えられます。

ただし、茶葉を多くすれば必ずおいしくなるわけではありません。

増やしすぎれば、

  • 渋み
  • 苦味
  • ざらつき
  • 食感

などが強く感じられる場合があります。

製菓では、

「紅茶をどれだけ入れたか」ではなく、「完成した状態でどう感じるか」

を見ながら調整することが大切です。


なぜ紅茶のお菓子は焼くと香りが弱くなるの?

紅茶の香りは加熱の影響を受ける

紅茶のお菓子作りでは、

「生地を作っているときには紅茶の香りがしたのに、焼き上がったらあまり感じなくなった」

ということがあります。

紅茶の香りを構成する成分には揮発しやすいものもあり、加熱工程によって完成後の香りの感じ方が変化します。

そのため、

焼く前の生地の香り=完成したお菓子の香り

とは限りません。

バター・卵・小麦粉など他の原料の香りもある

さらに完成したお菓子には、紅茶以外の香りもあります。

バター。

卵。

小麦粉。

チョコレート。

ナッツ。

フルーツ。

焼成によって生まれる香ばしい香り。

これらが組み合わさることで、紅茶単体では十分に感じられた香りが目立ちにくくなることがあります。

「茶葉を増やす」だけでは解決しないこともある

紅茶の香りが弱いと、

「それなら茶葉を2倍にしよう」

と考えたくなります。

しかし、茶葉を増やせば香りだけが増えるわけではありません。

渋みや苦味、茶葉を直接入れる場合には食感も変わります。

そのため、

茶葉量だけではなく、抽出方法や茶葉サイズ、他の原料との組み合わせまで含めて香りを設計する

ことが大切です。

そこで製菓でよく使われるのが、特徴的な香りを持つアールグレイです。


紅茶のお菓子にアールグレイがよく使われる理由

アールグレイはベルガモットの香りが特徴

紅茶のクッキーやシフォンケーキなどで、

「アールグレイ使用」

という商品を見かけることがあります。

アールグレイは、ベルガモットの特徴的な香りを持つフレーバーティーです。

そのため製菓でも香りの個性を出しやすく、

「紅茶のお菓子らしい香り」を分かりやすく作りたい場合には使いやすい選択肢

です。

アールグレイについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

▶︎ アールグレイとは?香りの正体とセイロンティーとの関係を紅茶工場が解説

アールグレイとは?香りの正体とセイロンティーとの関係を紅茶工場が解説
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手軽に特徴的な香りを出したいならアールグレイは便利

家庭で紅茶のお菓子を作る場合にも、市販のアールグレイを使う方法は手軽です。

すでに紅茶とベルガモットの香りが組み合わされているため、

「どんな香りを組み合わせればいいのか分からない」

という場合にも使いやすいでしょう。

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また、菓子店などで一定の商品を繰り返し製造する場合には、狙った香りを安定して再現しやすいことも重要です。

そのため、

アールグレイを使うこと自体に、きちんとしたメリットがあります。

一方で、ここからさらに原料にこだわる方法もあります。


香料を使わず「紅茶+ベルガモット」という考え方もある

BlenteaLab.のお客様から聞く製菓での使い方

BlenteaLab.のお客様の中には、

「香り付けされた紅茶を使うのではなく、できるだけ原料そのものからお菓子の味や香りを作りたい」

という考えを持つ方もいらっしゃいます。

そのようなお客様から実際に伺う使い方の一つが、

D(Dust)をあらかじめ濃く抽出し、さらに粉砕したベルガモットピールを生地に加える

という方法です。

紅茶は紅茶。

ベルガモットの香りはベルガモット。

香料を使用せず、それぞれの原料から味と香りを組み立てていくという考え方です。

※実際の配合量や抽出条件は、使用する茶葉・ベルガモットピール・お菓子の種類などによって異なります。商品化する場合には試作を重ねて調整することが必要です。

「香料が悪い」という意味ではない

ここは誤解してほしくないところです。

香料を使用したアールグレイが悪く、ベルガモットピールを使えば身体に良い、という単純な話ではありません。

香料には、

  • 狙った香りを作りやすい
  • 香りを安定させやすい
  • 製造ロットによる差を抑えやすい
  • 商品の特徴を分かりやすく作りやすい

などのメリットがあります。

商品設計によっては、香料を使用したアールグレイのほうが適している場合もあります。

原料から香りを組み立てること自体を商品の価値にする

一方で、

「どんな原料を使っているのかまでお客様へ伝えたい」

「素材にこだわった焼き菓子を作りたい」

「紅茶も香りも、自分たちで選んだ原料から組み立てたい」

という菓子店や飲食店もあります。

そのようなお店であれば、

紅茶+ベルガモットピール

のように、味と香りを別々の原料から設計する方法も一つの選択肢になります。

例えばメニューや商品説明でも、

「ベルガモットピールを使用」

など、実際に使用している原料について伝えることができます。

これは、

「紅茶味のお菓子を作る」のではなく、「どんな原料から、その紅茶の味と香りを作るのか?」

という考え方です。


お菓子の種類によって紅茶の使い方を変える

紅茶のお菓子といっても、クッキーとプリンでは作り方がまったく違います。

そのため、どのお菓子にも同じ方法で紅茶を使うのではなく、

そのお菓子の水分量・食感・加熱工程などに合わせて使い方を考える

ことが大切です。

お菓子紅茶の使い方の考え方
クッキー細かな茶葉を生地へ加える方法を取り入れやすい
スコーン茶葉を混ぜ込み、食べたときの香りを楽しむ方法もある
パウンドケーキ濃い紅茶液と細かな茶葉を組み合わせる方法も検討できる
シフォンケーキ生地の水分量を崩さないよう、抽出液の濃さを考える
プリン牛乳など液体へ紅茶の味や香りを移す方法を取り入れやすい
生クリーム・クリーム類使用する液体へ紅茶を抽出して風味を付ける方法がある
チョコレート菓子チョコレートの強い香りや味に対して、紅茶をどの程度感じさせるか考える

焼くお菓子と焼かないお菓子でも考え方が違う

クッキーやパウンドケーキのように高温で加熱するお菓子と、プリンやクリームなどでは、完成後の紅茶の香り方も変わります。

そのため、

「紅茶のお菓子には茶葉○g」

と一つの数字だけで考えるより、

「このお菓子では紅茶をどう感じさせたいのか?」

から考えたほうが調整しやすくなります。


紅茶のお菓子作りで失敗しやすいポイント

飲むときと同じ濃さで抽出する

紅茶として飲んだときにちょうどいい濃さでも、お菓子の材料と合わせると紅茶の印象が弱くなる場合があります。

特に液体として生地へ加える場合には、

完成品から逆算して抽出濃度を考える

ことが重要です。

茶葉を増やせば香りも強くなると思う

茶葉を増やすことで紅茶の存在感が強くなる場合はあります。

しかし同時に、

  • 渋み
  • 苦味
  • 食感

なども変化します。

香りだけを強くしたい場合には、茶葉を増やす以外の方法も考えましょう。

大きな茶葉をそのまま生地へ入れる

リーフティーとして魅力的な大きな茶葉でも、生地へそのまま入れると食感が気になる場合があります。

茶葉を直接食べるお菓子では、

茶葉サイズも材料の食感の一部

として考えます。

「高いグレード=製菓に向いている」と考える

紅茶のグレードは、単純な品質ランキングではありません。

PEKOE・BOP・Dなどの茶葉サイズには、それぞれ向いている使い方があります。

お菓子に使用する場合には、

価格や茶葉の大きさだけでなく、完成した商品に必要な抽出性・味・香り・食感から選ぶ

ことが大切です。

紅茶のグレードについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。

▶︎ 紅茶のグレードとは?品質との違いを紅茶工場が解説

紅茶のグレードとは?品質との違いや種類・記号の意味を徹底解説
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菓子店・飲食店の商品開発では「再現性」も大切

一度おいしく作れただけでは商品化しにくい

家庭でのお菓子作りなら、

「今回は少し紅茶が濃かった」

という違いも楽しみの一つかもしれません。

しかし、菓子店や飲食店の商品として販売する場合には違います。

今日作った紅茶クッキーと、来週作った紅茶クッキー。

スタッフAさんが作った商品と、スタッフBさんが作った商品。

できるだけ同じ味と香りを再現できることが求められます。

そのため業務用の商品開発では、

「一度おいしく作れたか?」だけではなく、「同じものを繰り返し作れるか?」

まで考える必要があります。

茶葉サイズがそろっていることにも意味がある

紅茶工場では、製造された茶葉をサイズによって分けていきます。

これは見た目をそろえるためだけではありません。

茶葉サイズが大きく違えば、抽出のスピードも変わります。

そのため製菓原料として紅茶を使用する場合にも、

ある程度茶葉サイズがそろった原料を使用することは、抽出条件を管理するうえで重要

です。

紅茶を「飲み物」ではなく「製菓原料」として考える

商品開発で紅茶を使う場合には、一度「飲み物」という考え方から離れてみるのもおすすめです。

  • 何g使用するのか
  • どの程度の濃さで抽出するのか
  • 何分抽出するのか
  • 液体として使うのか
  • 茶葉も生地へ入れるのか
  • 加熱工程があるのか
  • 他に香りの強い原料があるのか
  • 完成後にどの程度紅茶を感じさせたいのか

こうした条件を整理すると、

製菓原料としてどんな紅茶が必要なのか

が見えてきます。


BlenteaLab.では製菓用途にD・BOPという選択肢もあります

お菓子には「高級な茶葉」より「用途に合う茶葉」

BlenteaLab.では、比較的大きなPEKOEだけではなく、

BOPやD(Dust)など、さまざまな茶葉サイズの紅茶を取り扱っています。

どの茶葉が一番上という考え方ではありません。

用途によって適した茶葉が違います。

紅茶としてゆっくり楽しみたい。

短時間で抽出したい。

ミルクティーを作りたい。

ティーバッグに加工したい。

お菓子の原料として使いたい。

目的が変われば、選ぶ茶葉も変わります。

Dの「細かさ」は製菓ではメリットになる

Dは非常に細かな茶葉です。

しかし製菓では、その細かさを利用できます。

例えば、

少ない液量で濃い紅茶を抽出したい。

生地の中でも紅茶の存在感を出したい。

細かな茶葉を材料として使用したい。

こうした用途では、Dが候補になります。

特に、

「大きな茶葉=高級だから製菓にも一番いい」

という考え方ではなく、

完成したお菓子に必要な働きをしてくれる茶葉を選ぶ

という視点を持ってみてください。

BOPという選択肢もある

製菓専用としてDを使用する方法だけでなく、BOPという選択肢もあります。

例えばカフェで、

「同じ紅茶を飲用にも使いたい」

「製菓と店内提供でできるだけ原料を共通化したい」

という場合には、BOPを試してみる方法もあります。

どちらが適しているかは、

作るお菓子・抽出方法・店舗での使い方

によって変わります。

BlenteaLab.では紅茶を飲料としてだけでなく、ブレンドや製菓など用途に合わせた原料として考えることも大切にしています。


よくある質問

紅茶のお菓子にはアールグレイが一番おすすめですか?

必ずしも一番とは限りませんが、アールグレイは製菓に使いやすい紅茶の一つです。

ベルガモットの特徴的な香りがあるため、お菓子の中でも香りの個性を出しやすいというメリットがあります。

一方、紅茶そのものの味を生かしたい場合や、ベルガモットピールなど別の原料から香りを組み立てたい場合には、DやBOPなどを使う方法もあります。

ティーバッグの茶葉をお菓子に使ってもいいですか?

食品として販売されている紅茶で、用途上問題がなければ、ティーバッグの中の茶葉を製菓に使用する方法もあります。

ティーバッグには比較的細かな茶葉が使用されている商品も多いため、生地へ混ぜ込みやすい場合があります。

ただし、

「ティーバッグだから製菓に向いている」という意味ではありません。

茶葉サイズや香り、味などを見て判断してください。

D(Dust)は品質の低い茶葉ですか?

Dは茶葉サイズを表すグレードの一つであり、

D=低品質という意味ではありません。

細かなサイズだからこそ短時間で抽出しやすいなどの特徴があり、製菓やミルクティーなど、その特徴を生かしやすい用途があります。

茶葉をそのままお菓子に入れてもいいですか?

製菓に使用できる食品としての茶葉であっても、直接生地へ入れる場合には使用量や食感などを考える必要があります。

特に業務用の商品として販売する場合には、使用する原料の規格や表示なども確認してください。

紅茶の香りが焼くと弱くなる場合はどうすればいいですか?

まず、

「茶葉が少ないから」と決めつけないこと

が大切です。

抽出液の濃さ、茶葉サイズ、茶葉を直接入れるか、他の材料の香り、加熱工程などによって完成後の印象は変わります。

茶葉を増やすだけではなく、

どの工程で紅茶の味を作り、どの原料で香りを作るのか

まで分けて考えてみると、商品設計の幅が広がります。


まとめ|「どの紅茶を使うか」から「どんな原料で香りを作るか」へ

紅茶のお菓子を作るとき、

「アールグレイを使う」

というのは、とても分かりやすい方法です。

特徴的なベルガモットの香りを取り入れやすく、家庭のお菓子作りから業務用の商品開発まで幅広く利用できます。

しかし、それだけが選択肢ではありません。

Dを濃く抽出する。

BOPを使用する。

細かな茶葉を生地へ加える。

抽出液と茶葉を組み合わせる。

ベルガモットピールなど、別の原料から香りを作る。

作りたいお菓子によって、さまざまな方法があります。

特に製菓では、

「普段飲んで一番おいしい茶葉はどれか?」

だけで紅茶を選ぶ必要はありません。

完成したお菓子の中で、

紅茶の味をどう感じさせたいのか。

香りをどう残したいのか。

食感はどうするのか。

そして業務用なら、毎回同じ味を再現できるのか。

そこまで考えて茶葉を選びます。

そしてもう一歩こだわるのであれば、

「紅茶味のお菓子を作る」のではなく、「どんな原料から、その紅茶の味と香りを作るのか?」

というところまで考えてみてください。

香料を使って安定した香りを作る。

アールグレイを使う。

紅茶とベルガモットピールを別々に選ぶ。

どれか一つだけが正解なのではありません。

大切なのは、

「なぜこの原料を選んだのか」を説明できること。

原料一つひとつを選び、それぞれの特徴を理解して使うことで、

「紅茶味だから」

だけではなく、

「この紅茶と、この原料だから、この味と香りになった」

とお客様に伝えられるお菓子になります。

BlenteaLab.ではPEKOEだけでなく、BOPやD(Dust)など、用途の異なる紅茶を取り扱っています。

飲むための紅茶だけではなく、製菓や商品開発の原料として紅茶を探している場合にも、

「どんなお菓子を作りたいのか?」

から茶葉を考えてみてください。


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この記事の監修

BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)

スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。