紅茶の茶葉は細かいほど濃く出る?茶葉サイズと抽出時間の関係を紅茶工場が解説

紅茶の茶葉は細かいほど濃く出る?茶葉サイズと抽出時間の関係を紅茶工場が解説

BlenteaLab.では、紅茶を探している飲食店や商品開発のお客様から、

「PEKOEとBOPでは、どちらが濃く出ますか?」

「細かい茶葉のほうが早く抽出できるのでしょうか?」

「ミルクティーならD(Dust)のような細かい茶葉のほうが向いていますか?」

といったご質問をいただくことがあります。

結論からお伝えすると、一般的には、同じ茶葉量・湯量・湯温・抽出時間などの条件で比較した場合、細かな茶葉ほど短時間で成分を抽出しやすく、色や味が濃く感じられやすい傾向があります。

ただし、ここで注意したいことがあります。

それは、

「細かい茶葉=濃い=品質が高い」でも、「細かい茶葉=安い=品質が低い」でもない

ということです。

紅茶にはPEKOE・BOP・D(Dust)など、さまざまな茶葉サイズがあります。

これらは単純な品質ランキングではありません。

茶葉サイズが変われば抽出のスピードが変わり、それによって向いている用途も変わります。

ストレートティーとして楽しむのか。

ティーバッグにするのか。

ミルクティーやチャイを作るのか。

お菓子の原料として使用するのか。

用途によっては、大きな茶葉よりDのような細かな茶葉のほうが使いやすいこともあります。

今回は、

「なぜ細かい茶葉ほど濃く出やすいのか?」

という疑問から、PEKOE・BOP・Dによる抽出の違い、抽出時間と味の関係、そしてDの細かさを活かせる用途まで、紅茶工場の立場から詳しく解説します。


目次

紅茶は茶葉の大きさによって抽出の速さが変わる

細かな茶葉はお湯と接する部分が多くなる

紅茶の茶葉サイズと抽出の関係を考えるうえで、まず知っておきたいのが、

茶葉とお湯がどのように接するか

ということです。

例えば、大きな茶葉と、それを細かくした茶葉を想像してみてください。

同じ重量でも、細かくすることでお湯と接する部分が増え、茶葉内部からさまざまな成分が液体側へ移りやすくなります。

そのため一般的には、大きな茶葉より細かな茶葉のほうが短時間で抽出が進みやすくなります。

紅茶の水色も早く濃くなりやすく、口に含んだときにも味を強く感じやすくなります。

これが、

「細かい紅茶は濃く出る」

と言われる大きな理由の一つです。

「濃く出る」より「早く抽出されやすい」と考える

ただし、

「細かな茶葉は大きな茶葉より必ず濃い紅茶になる」

と考えてしまうと少し違います。

より正確には、

細かな茶葉ほど、同じ条件では短時間で抽出が進みやすい

と考えたほうが分かりやすいでしょう。

例えば、比較的大きなPEKOEと非常に細かなDを同じ茶葉量・湯量・湯温で同じ時間抽出した場合、Dのほうが早く色や味が出ることがあります。

しかし、PEKOEはPEKOEに合った時間で抽出することで、しっかりとした紅茶を作ることができます。

つまり、

「Dは濃い紅茶、PEKOEは薄い紅茶」

と単純に分けるものではありません。

茶葉サイズによって、適した抽出の仕方が違うのです。

紅茶の濃さは茶葉サイズだけでは決まらない

もう一つ大切なのが、紅茶の抽出は茶葉サイズだけで決まるわけではないということです。

例えば、

  • 使用する茶葉の量
  • お湯の量
  • お湯の温度
  • 抽出時間
  • 茶葉そのものの特徴
  • 製法
  • 茶葉とお湯が接する状態

など、さまざまな条件によって抽出結果は変わります。

同じDでも、茶葉量を減らせば薄くなります。

反対に、比較的大きな茶葉でも茶葉量や抽出時間などを変えれば、しっかりした味を作ることができます。

そのため、

「細かければ必ず濃い」のではなく、「細かい茶葉は抽出が速いという特徴を持っている」

と理解するのがおすすめです。


PEKOE・BOP・Dで抽出の仕方はどう違う?

紅茶工場では、製造された紅茶を茶葉サイズなどによって選別します。

代表的なものとして、PEKOE・BOP・D(Dust)などがあります。

ここで重要なのは、

PEKOE・BOP・Dは単純な品質の順位ではない

ということです。

それぞれの茶葉サイズによって抽出の特徴が変わり、適した使い方も変わります。

PEKOE|比較的大きな茶葉

PEKOEは、BOPやDと比較すると大きなサイズの茶葉です。

大きな茶葉は、細かな茶葉と比較すると抽出が比較的ゆっくり進みます。

しかし、これは欠点ではありません。

茶葉の特徴に合わせて時間をかけて抽出することで、香り・コク・渋みなどのバランスを作ることができます。

ストレートティーはもちろん、アイスティーやフルーツティーなど、大きな茶葉の特徴を活かせる用途があります。

BOP|比較的抽出しやすく幅広く使える

BOP(Broken Orange Pekoe)は、PEKOEより細かなサイズの茶葉です。

細かくなることで比較的抽出が進みやすくなり、短い時間でも紅茶の色や味を出しやすくなります。

そのため、

  • ホットティー
  • ティーバッグ
  • ミルクティー
  • 製菓

など、さまざまな用途で使用することができます。

飲食店などで飲用と別用途をある程度共通化したい場合にも、使いやすい茶葉サイズの一つです。

D(Dust)|非常に細かく短時間で抽出しやすい

D(Dust)は、その名前のとおり非常に細かなサイズの紅茶です。

「Dust」と聞くと、

「余った粉なのでは?」

「品質の低い部分なのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、Dは茶葉サイズを表すグレードの一つです。

Dだから低品質という意味ではありません。

むしろ、非常に細かいからこそ、

短時間でしっかり抽出しやすい

という特徴があります。

ミルクティーやチャイ、ティーバッグ、製菓など、短時間で濃い紅茶液を作りたい用途では、この特徴が大きなメリットになることがあります。

PEKOE・BOP・Dなどの違いについてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

▶︎ PEKOE・BOP・Dとは?紅茶工場が教える茶葉サイズによる違いと選び方

PEKOE・BOP・Dとは?茶葉サイズによる違いと選び方
PEKOE・BOP・Dとは?紅茶工場が教える茶葉サイズによる違いと選び方

細かい茶葉ほど渋くなりやすいの?

味や色だけでなく渋みに関係する成分も抽出される

細かな茶葉は抽出が速いと説明しましたが、

「それなら細かい茶葉のほうがおいしい紅茶を早く作れるのでは?」

と思うかもしれません。

ここで考えたいのが、紅茶から抽出されるのは、自分たちが欲しい味や色だけではないということです。

紅茶には、渋みや口当たりに関係するポリフェノール類なども含まれています。

抽出が進めば、こうした成分も液体側へ移っていきます。

そのため、細かな茶葉を必要以上に長く抽出すると、求めていた濃さを超えて、渋みなどが強く感じられる場合があります。

DをPEKOEと同じ感覚で抽出する必要はない

ここで大切なのが、

すべての茶葉を同じ条件で淹れなくてもよい

ということです。

例えば、

「いつもPEKOEをこの時間で淹れているから、Dも同じ時間」

と考える必要はありません。

茶葉サイズが違えば抽出の進み方も変わるため、それぞれの茶葉に合わせて、

  • 茶葉量
  • 湯量
  • 湯温
  • 抽出時間

などを調整します。

Dのような細かな茶葉を使う場合には、

短時間で抽出できるという特徴そのものを活かす

という考え方ができます。

「渋い=悪い紅茶」とも限らない

一方で、紅茶の渋みをすべてなくせばおいしくなる、というわけでもありません。

特にミルクティーでは、ミルクを加えることで紅茶の味の印象が変わります。

そのため、適度なコクや渋みがあることで、ミルクを加えた後にも紅茶らしい輪郭を感じやすくなる場合があります。

ただし、

渋ければ渋いほどミルクティーに向いている、という意味ではありません。

大切なのはバランスです。

紅茶の渋みやタンニン感について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

▶︎ 紅茶の「タンニン感」とは?ポリフェノールとの関係や渋みの正体を紅茶工場が解説

紅茶のタンニン感とは?ポリフェノールとの関係や渋みの正体について説明しているイメージ
紅茶のタンニン感とは?ポリフェノールとの関係や渋みの正体を紅茶工場が解説

なぜティーバッグには細かな茶葉が使われることが多い?

ティーバッグには短時間での抽出が求められる

ティーバッグの大きなメリットは、手軽に紅茶を淹れられることです。

茶葉を量る必要がなく、一袋をカップやポットに入れてお湯を注ぐだけで紅茶を作ることができます。

この使いやすさを考えると、

比較的短い時間でも安定して紅茶を抽出できること

が重要になります。

そこで、BOPやDなどの比較的細かな茶葉が活躍します。

細かな茶葉はティーバッグの中でも抽出しやすい

ティーバッグの中では、茶葉が袋に入った状態でお湯と接します。

そこで細かな茶葉の抽出性を活かすことで、比較的短い時間でも紅茶の色や味を出しやすくなります。

ここでも、

「細かな茶葉=品質が低いからティーバッグに使われる」

と考えないことが大切です。

むしろ、

ティーバッグという商品の使い方に合わせて、抽出しやすい茶葉サイズを選ぶ

という考え方があります。

飲食店では「抽出の速さ」も重要な性能になる

家庭で紅茶を楽しむ場合には、数分ゆっくり待つ時間そのものを楽しむこともできます。

しかし飲食店では、

「おいしい紅茶を作れるか」

だけでなく、

「注文を受けてから何分で提供できるか」

も重要です。

さらに、

  • スタッフが変わっても同じ味を作りやすいか
  • 茶葉を毎回量る必要があるか
  • 忙しい時間帯でも提供しやすいか
  • 抽出時間を管理しやすいか

なども考える必要があります。

つまり業務用では、

抽出の速さや再現性も、茶葉を選ぶための性能の一つ

になるのです。

飲食店で茶葉とティーバッグのどちらを選ぶべきか迷っている方はこちらも参考にしてください。

▶︎ 飲食店の紅茶は茶葉とティーバッグどちらがいい?コスト・手間・味の違いを紅茶工場が解説

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D(Dust)の「濃く出やすい」を活かせる用途

Dは非常に細かな茶葉です。

そのため、

「大きな茶葉より見栄えがしない」

という理由だけで選択肢から外してしまうのは少しもったいないと私たちは考えています。

なぜなら、

細かいという特徴そのものが商品性能になる用途

があるからです。

ミルクティー

Dの特徴を活かしやすい代表的な用途の一つがミルクティーです。

ミルクを加えると、紅茶だけで飲んだ場合とは味や香りの感じ方が変わります。

そのため、

ミルクを加えた後にも紅茶の存在感をどの程度残したいか

を考えて茶葉を選びます。

Dは短時間でも濃く抽出しやすいため、しっかりとした紅茶液を作りたい場合の選択肢になります。

もちろん、

Dだから必ずおいしいミルクティーになるわけではありません。

茶葉そのものの香りや味、茶葉量、抽出時間、使用するミルクとのバランスなどを見ながら調整します。

ミルクティー用の茶葉選びについてはこちらで詳しく解説しています。

▶︎ ミルクティーにおすすめの茶葉とは?紅茶工場が選び方を解説

ミルクティーにおすすめの茶葉の選び方と、ミルクに負けないコクや香り、茶葉サイズの特徴を紅茶工場が解説するイメージ
ミルクティーにおすすめの茶葉とは?紅茶工場が選び方を解説

チャイ

チャイも、細かな茶葉の特徴を活かしやすい用途の一つです。

チャイでは紅茶だけでなく、

  • ミルク
  • 砂糖
  • シナモン
  • カルダモン
  • クローブ
  • ジンジャー

など、さまざまな材料を組み合わせることがあります。

香りの強いスパイスやミルクと組み合わせるからこそ、

完成したチャイの中で紅茶をどう感じさせるか

を考える必要があります。

短時間でしっかり抽出しやすいDは、そのような商品設計でも候補になります。

紅茶のお菓子作り

製菓でもDの抽出性を活かすことができます。

例えばパウンドケーキやシフォンケーキなどでは、紅茶の味を濃くしたいからといって大量のお湯を生地へ加えることはできません。

水分量が変われば、お菓子そのものの仕上がりが変わってしまうためです。

そこで、

限られた液量の中で紅茶の存在感を作りたい

という場合に、Dのような細かな茶葉が候補になります。

製菓では抽出液だけでなく、細かな茶葉を生地へ使用する方法などもあります。

紅茶のお菓子にどんな茶葉を選べばいいのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶︎ 紅茶のお菓子作りにおすすめの茶葉は?香りと味を引き出す選び方を紅茶工場が解説

紅茶のお菓子作りにおすすめのD(Dust)やBOPなどの茶葉と、アールグレイやベルガモットを使った香りと味の引き出し方を紅茶工場が解説するイメージ
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業務用ティーバッグ

DやBOPなどの抽出性は、業務用ティーバッグでも活かすことができます。

飲食店では、紅茶の味だけでなく、

提供時間・作業性・再現性

も重要です。

細かな茶葉の特徴を理解したうえで使用すれば、短時間で紅茶を抽出したい場面でも役立ちます。

つまりDは、

「細かくなってしまった茶葉」ではなく、「細かいという特徴を利用できる茶葉」

と考えることができます。


大きなPEKOEよりDのほうが優れているの?

「抽出が早い=高品質」ではない

ここまで読むと、

「それなら短時間で濃く出るDのほうがPEKOEより優れているのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、それも違います。

紅茶は、

抽出が速ければ速いほど高品質になるわけではありません。

PEKOE・BOP・Dは、それぞれ異なる茶葉サイズです。

大切なのは、

どのサイズが上なのかではなく、何を作りたいのか

です。

PEKOEにはPEKOEの良さがある

例えば比較的大きなPEKOEには、細かなDとは違った使い方があります。

ストレートティーとしてゆっくり抽出する。

アイスティーにする。

フルーツティーにする。

大きな茶葉だからこそ、その特徴を活かした商品設計ができます。

BlenteaLab.で扱っているキャンディ産PEKOEも、ストレートティーだけでなく、アイスティーやフルーツティーなど幅広い用途で使用できます。

DにはDの良さがある

一方Dには、

非常に細かく、短時間で抽出しやすい

という特徴があります。

そのため、

  • ミルクティー
  • チャイ
  • 製菓
  • ティーバッグ

などでは、この特徴がメリットになります。

つまり、

PEKOEとDは「どちらがおいしいか」ではなく、「何を作りたいか」で選ぶ。

これが茶葉サイズを考えるうえで非常に重要です。


同じ茶葉でも抽出時間で味はどう変わる?

抽出時間が短すぎる場合

茶葉をお湯に入れてすぐに取り出してしまえば、十分に抽出されない場合があります。

色は付いていても、

「香りが弱い」

「味が薄い」

「紅茶らしいコクが足りない」

と感じることもあります。

特に大きな茶葉では、細かな茶葉と同じ短時間では十分に特徴が出ないことがあります。

長く抽出すればおいしくなるわけではない

反対に、

「濃い紅茶が欲しいから、できるだけ長く抽出しよう」

という考え方にも注意が必要です。

抽出時間を長くすると、さまざまな成分の抽出がさらに進みます。

その結果、求めていた濃さを超えて、渋みなどが強く感じられることがあります。

つまり、

「濃い」と「おいしい」は同じ意味ではありません。

茶葉サイズごとに抽出条件を考える

そこで重要なのが、

茶葉に合わせて抽出条件を変えること

です。

PEKOEにはPEKOEに合った抽出。

BOPにはBOPに合った抽出。

DにはDに合った抽出。

「紅茶は必ず○分」

と一つの時間だけで考えるのではなく、茶葉サイズや用途によって調整します。

抽出時間についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

▶︎ 紅茶は何分蒸らすのが正解?美味しく淹れる時間の目安とコツ

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家庭で抽出時間を細かく比較したい場合には、タイマーがあると条件をそろえやすくなります。

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紅茶工場ではなぜ茶葉をサイズごとに分けるの?

グレーディングは単なる見た目の選別ではない

紅茶工場では、製造された紅茶を茶葉サイズなどによって分ける「グレーディング」を行います。

PEKOE・BOP・Dなどに分けるのは、単に見た目をきれいにそろえるためだけではありません。

今回説明してきたように、

茶葉サイズが違えば抽出の仕方も変わる

からです。

抽出のスピードが違えば、適した用途も変わります。

同じ紅茶でも茶葉サイズによって使い方が変わる

例えば同じ産地の紅茶でも、

比較的大きな茶葉。

細かな茶葉。

非常に細かな茶葉。

では、商品としての使い方が変わることがあります。

ストレートティーに使う。

ミルクティーに使う。

ティーバッグにする。

製菓原料にする。

こうした用途を考えながら茶葉サイズを選ぶことができます。

そのため、

「グレード」という言葉を、そのまま品質の順位だと思わないこと

が大切です。

紅茶のグレードと品質の違いについてはこちらでも詳しく解説しています。

▶︎ 紅茶のグレードとは?品質との違いを紅茶工場が解説

紅茶のグレードとは?品質との違いや種類・記号の意味を徹底解説
紅茶のグレードとは?品質との違いや種類・記号の意味を徹底解説

BlenteaLab.では用途から茶葉を考えます

BlenteaLab.では、PEKOEだけでなくBOPやDなど、さまざまな茶葉サイズを扱っています。

そのため茶葉を選ぶときに大切にしたいのは、

「どのグレードが一番上ですか?」

という考え方だけではありません。

むしろ、

「その紅茶を何に使いますか?」

ということです。

ストレートティーなのか。

アイスティーなのか。

ミルクティーなのか。

チャイなのか。

製菓なのか。

ティーバッグなのか。

用途が分かれば、

その用途に必要な抽出性・味・香り・茶葉サイズ

を考えることができます。

紅茶工場から見ると、茶葉サイズは単なる見た目の違いではなく、

「紅茶をどう使うか」を考えるための重要な特徴の一つ

なのです。


よくある質問

細かい茶葉ほど紅茶は濃くなりますか?

同じ茶葉量・湯量・湯温・抽出時間などの条件で比較すれば、一般的には細かな茶葉のほうが短時間で抽出が進みやすく、色や味を濃く感じやすい傾向があります。

ただし、紅茶の最終的な濃さは茶葉サイズだけで決まるわけではありません。

茶葉量・湯量・湯温・抽出時間・茶葉そのものの特徴などによっても変わります。

そのため、

「細かい=必ず濃い」ではなく、「細かい=比較的抽出が速い」

と考えると分かりやすいでしょう。

D(Dust)は安い茶葉ですか?

D(Dust)は茶葉サイズを表すグレードの一つです。

名称そのものが価格や品質を意味しているわけではありません。

価格は産地や品質、原料、製造条件、流通などさまざまな要因によって決まります。

そのため、

「Dだから安い」「PEKOEだから高級」

と単純に判断することはできません。

Dは渋いですか?

Dは非常に細かいため、比較的短時間で抽出が進みます。

そのため抽出条件によっては、渋みに関係する成分も早く抽出され、渋みを強く感じることがあります。

だからこそ、PEKOEと同じ条件で考えるのではなく、

Dの特徴に合わせて茶葉量や抽出時間などを調整する

ことが大切です。

Dはストレートティーには使えませんか?

Dをストレートティーとして飲んではいけないということではありません。

ただしDには短時間で抽出しやすいという特徴があるため、ミルクティー、チャイ、ティーバッグ、製菓など、その特徴を活かしやすい用途があります。

茶葉サイズだけで飲み方を完全に決めるのではなく、実際の茶葉の特徴や好みに合わせて選びましょう。

ミルクティーにはDとBOPのどちらがおすすめですか?

どちらも選択肢になります。

短時間でしっかりした紅茶液を作りたい場合にはDの抽出性が役立つことがあります。

一方、BOPも比較的抽出しやすく、飲用を含めて幅広い用途で使いやすい茶葉です。

どちらが適しているかは、

  • 求める紅茶の濃さ
  • 香り
  • 渋み
  • 抽出時間
  • ミルクの量
  • 店舗でのオペレーション

などによって変わります。

「DとBOPのどちらが上か」ではなく、「作りたいミルクティーにどちらが合うか」

で選ぶのがおすすめです。


まとめ|細かな茶葉には「細かいからこその役割」がある

紅茶は一般的に、同じような条件で比較すれば、

細かな茶葉ほど短時間で抽出が進みやすく、色や味を濃く感じやすい傾向があります。

しかし、

「細かい茶葉ほど高品質」でも、「細かい茶葉ほど低品質」でもありません。

茶葉サイズによって抽出の特徴が違うだけです。

PEKOEには、比較的大きな茶葉としての特徴があります。

BOPには、比較的抽出しやすく幅広い用途で使いやすい特徴があります。

D(Dust)には、非常に細かく短時間でしっかり抽出しやすいという特徴があります。

そしてDの細かさは、

  • ミルクティー
  • チャイ
  • 製菓
  • ティーバッグ

などでは、大きなメリットになることがあります。

つまり、

「細かいから価値が低い」のではなく、「細かいからこそ向いている使い方がある」

ということです。

紅茶工場で茶葉をサイズごとに分ける意味も、ここにあります。

茶葉サイズが変われば抽出のスピードが変わり、抽出のスピードが変われば商品の作り方や用途も変わります。

だからこそBlenteaLab.では、

「どのグレードが一番上なのか?」ではなく、「その紅茶で何を作りたいのか?」

という視点を大切にしています。

ストレートティーを作りたい。

アイスティーを作りたい。

ミルクティーを作りたい。

お菓子に使いたい。

ティーバッグに加工したい。

目的が変われば、適した茶葉サイズも変わります。

茶葉サイズは品質の順位ではなく、紅茶の使い方を変える特徴の一つです。

特にD(Dust)の細かさは、見方を変えれば大きな機能になります。

「どの茶葉が一番いいか?」ではなく、「何を作るための茶葉なのか?」

ぜひこの視点から、PEKOE・BOP・Dそれぞれの特徴を活かしてみてください。


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この記事の監修

BlenteaLab.(VALUE SALES JAPAN株式会社)

スリランカのグループ会社(工場・茶園運営:VALUE PLANTATION Co.Ltd,)から高品質な茶葉を直接輸入・卸販売する紅茶専門店。
農園での栽培・製茶から日本国内での販売まで一貫して携わる「現場の知識」をベースに、紅茶やハーブの正しく美味しい楽しみ方を発信しています。